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皮の感触が、俺の腕を嫌というほど痛めつけた。 いや、肉体的な痛みはそれほどない。 ひどいのは、精神的な痛みだった。 もどかしさがこれほどまでつらいものだったとは、 こんなことをされるまで知る由もなかった。 「みー、改めて聞きます。圭一は祭具殿に入りましたか?」 「……入って……ません……」 そう言うと、また梨花ちゃんは俺の限界まで張り詰めた神経の塊をなでまわした。 その手は汚れないようにと手袋がされており、 そして俺を必要以上に痛めないようにと……ぬるぬるとした液体が塗られてあった。 おそらくそれは気遣いじゃない。 これも梨花ちゃんの尋問に必要なものなのだ。 「うぅ……」 俺は、自然と腰を動かす。 動かそうとするが、腰も完全に固定されていて、 満足に動かすことが出来ない。 ただ皮のベルトをきしきし言わせるだけだった。 「だめですよ、圭一。正直に言ったらもっと気持ちよくなるのです」 梨花ちゃんは、果てる寸前のところでいつも止める。 もう十分も責められ続けているせいか、 感覚が鈍くなっているのだろうか? いや、それは、梨花ちゃんが調整しているのだろう。 俺のものは、実際には時間が経つごとに敏感になっている。 「圭一、かわいそかわいそなのです……そろそろ一度出させてあげるのですよ。 ただし、今から圭一は猫さんになるのです。みーみーなのです」 朦朧とした意識は、その意味をしっかりととらえることが出来なかった。 梨花ちゃんは、その小さな体で巧みに俺を縛り付けている皮のベルトを操作する。 革のベルトは一度天井の梁にかかっており、 俺はその天井から吊り下げられている格好だった。 ただ、俺の足は地面についてる。浮いているのは手だけだ。 梨花ちゃんは手のほうのベルトを地面に近づけ、 腰のベルトを浮かした。 猫のポーズ、というやつだろうか。 俺は尻を突き出す形になった。 「圭一は今から、みー、としか言っちゃだめなのです。それ以外のことを言ったらやめます」 梨花ちゃんが、俺の背中から股間に手を回す。 まるで、梨花ちゃんに犯されているかのような格好だ。 そして、梨花ちゃんはいままで撫でるだけだったのを、 しっかりと掴んで……皮を上下させる。 「うっ……うぅ……」 「やめるのです」 「え? り、梨花ちゃん?」 「みー、ですよ」 「み……みー」 「そうです、みー、なのです。にぱー☆」 梨花ちゃんは、今までから考えられないような速度で、 俺の、今日まで一度も剥いたことがなかった皮を、何度も何度も上下させた。 俺はこの責めをされる前、問答無用で何度も何度も無理やり射精させられたのだ。 この長い苦しみを、より味あわせるように 「み、みー、みっ……みー、みぃ」 「そうです、圭一は飲み込みが早いのです」 梨花ちゃんに尻を叩かれ、尻の穴に指を突っ込まれる。 突如、電撃のような (全てを読むにはワッフルをボクに献上するのですよ。あぅあぅww) ========================================== 突如、電撃のような衝撃を受け、俺の目は覚めた。 「はぁっ、はぁっ、はぁ、はっ……!」 激痛だった。 次いで、どろりとした嫌な感触が、尻から足へと伝い落ちていく。 「はぁ……はぁ……はぁ……やっと、起きたね、圭一」 「……痛っ」 俺は、痛みに身をよじらせようとしたが、拘束されていてそれもままならないようだ。 さっきの、「夢」の中のように。 「圭一、その格好猫みたいだね?」 「み、みぃ」 「あはは、なんだいそれ? 梨花ちゃんの真似?」 「み、みぃ! みぃぃぃいい!」 俺は、大きくかぶりをふった。 悟史の股間からは、俺の1.5倍はありそうな巨大なものが、 そそり立っていたのだ。 「? どうしたの? ……あはは、そんなに僕のが気になる? 変だよね、圭一としたら、こんなになっちゃったんだよ、収まらない」 「みぃぃいいいい!!!」 俺の口の中に…… 中に…… 卵白だけをそのままぶちこまれたような感覚が広がる。 ……ほら、あのチューブのりっていうのがあるだろ? あれみたいな……味がして……生臭い臭いが…… 「うぇえ、うぇ、けほっ、うえぇ!」 「ひどいなぁ、圭一。ちゃんと飲んでくれよ」 「俺が、俺が何をしたっていうんだよ? なぁ!」 理不尽だ。 あまりにも理不尽すぎる。 なんで、俺がこんな目に? 「知りたい?」 「あ、ああ」 悟史は、笑顔のまま言った。 「圭一が元凶だよ。覚えてる? 魅音に本屋で見つかったとき、圭一……いったよね、参考書を買いに来たって。 あの時、圭一が男らしく本当のことを言ってくれてたなら、 全ては狂いださなかったのかもしれない」 「うそ……だろ?」 悟史の笑顔は、笑顔であったが、寂しそうだった。 「圭一は理解できなくて当然だよ。だって、ノーヒントなんだもん。正答率0%だよ。あはは」 「う、うぁあああああ!」 「さぁ、圭一、そろそろ再開するよ?」 悟史は、俺の背後へと回る。 俺は首さえ動かせないように拘束されていた。 「ああ、それで悟史がおさまるのなら」 「本当?」 「う、うそ、嘘だって、やめて、お願い!」 俺は、人生で四度目の失神を経験した。 白い天井が見える。 白いカーテンも見える。 白い……柵だろうか。 ベッドだった。 病院のベッド。 俺は、その上に居た。 傍らには、魅音とレナが心配そうに椅子に座っていた。 「け、圭ちゃん! レナ……皆! 圭ちゃんが起きたよ!」 入江監督がすぐに走ってきた。 「目が覚めましたか!」 「し、心配しましてよー!」 「みー、圭一が死んじゃったかと思ったのです」 「圭一くん……良かったぁ……」 皆、それぞれの言葉を俺に投げかけてくれた。 「俺は……一体?」 「圭ちゃん、私にちょっかい出そうとしたのかしらないけど、 乗ってた自転車のバランスが崩れて……そのまま、ダンプの前に……」 「その時にレナさんが思いっきり圭一さんを突き飛ばしましたのよ!」 「みぃ、レナが居なかったら今頃圭一はひき肉になってみんなのハンバーグの材料になってたのですよ」 確かに体が痛む。 「ごめんね、圭一くん……どこか、痛くない?」 「ああ、ちょっと……なんだその、し、尻が」 そう言ったとたん、レナは口をつぐんだ。 「あ、ご、ごめん、ちょっと下品だったか、あはは」 「ごめんね、私が突き飛ばしたとき、圭一くんおしりから落ちていたから」 「はは、そうだよな、俺、ヘンな夢見てたんだ、すっげぇリアルでさ、夢じゃないみたいな」 「夢だよ」 レナが、さっきまで笑顔だったレナが、 俺の目をじっと見つめていった。 「あ……う……そ、そういえば悟史は?」 そう言うと、レナはうつむいて、言った。 「言わなかったかな……圭一くん……悟史くんは、転校したの」 「え?」 時間と一緒に、俺の背筋が凍りついた。 「そ、そそ、そうだよ。圭ちゃん、悟史なんて名前、どこで聞いたの?」 「へ……あ、あはは」 「にーにーは、まだ帰ってきてませんのよ」 「みー、かわいそかわいそなのです」 俺は、梨花ちゃんに頭をさすられながら、 あらゆる疑問の答えを穴埋めしていった。 この世に完全に納得できることなんて無いのだ。 自分に、そう言い聞かせながら。 未知なる悟史を夢に求めて ―完―
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ガシャン! …俺の手が廃車の扉を荒々しく閉めた。 その内装は廃車にしては可愛らしく飾られており、タオルケットや懐中電灯、非常食が置いてある。 ここらへんに用意周到なレナの性格が滲み出ていて、俺は思わず苦笑した。 「…な、何…?ここはレナの秘密基地なんだよ…。いきなり連れ込んでどうするつもり? また昔みたいな事をするのかな?私をモデルガンで撃つ?あはっあははははは!」 去勢を張るようにレナが大口を開けて笑うが、その声にはイマイチ凄みが無い。そりゃそうだ、今のレナは丸腰だからな。 …隙をついて襲いかかれば、腕力のある俺が圧倒的有利。レナから鉈を奪うのなんて簡単だった。 あとはこの廃車に引っ張り込んで、今に至る。…ああ、俺は今までレナのどこを怖がってたんだ?こんな細腕、ねじ伏せてしまえば良かったんじゃないか。 「な、に………ち、近寄らないで!圭一くん、まさかもう…宇宙人に…!?」 ………そうかもしれないな。だって今の俺はまるで別人だ。頭が冴えてる。身体だって軽い。…レナの言う宇宙人ってヤツに支配されちまったのか? いや、さすがにそれは、でも…………っと、もうそんな事どうでもいいや。もう全て宇宙人のせいにしてしまおう。 だから、頭の中で響くこの声もきっと宇宙人の仕業なんだ。 「……っくっくっく……はは…ははははははッ!!!」 突如笑い出した俺にレナがびくんと震える。…レナぁ…、ダメじゃないか…。そんな顔してたら襲われたって文句は言えないぜ…? 「…………………」 続く長い長い沈黙。先に動いたのはレナだった。 俺がひるんだ一瞬の隙を見て、レナが容赦なくタックルをかます。不意をつかれた体は弾かれてよろめいた。 レナは先に逃げる事を優先したのか、俺にはかまう事なく扉に手をかける。………甘い。 「っ?!」 がちゃりと音を立てて開くはずの扉は、開かなかった。レナは扉を開けようと躍起になる。鍵がかかっているのだと気づき開けようとするが、その時にはもう遅い。 俺に後ろから羽交い締めにされ、壁に押しつけられた状態になっていた。レナの華奢な両腕はやすやすと片手に納まり、まだ指が余るほどだ。うっすらと汗をかいていたせいで薄桃色の下着が透けて見えた。 「ひ、卑怯者…!」 「お前が内側にカギをつけたんだろ?…自業自得だよ」 レナは“ヤツら”、…もとい『宇宙人』の襲来を恐れ、廃車の内側に鍵を付けていたのだ。実のところ、レナが冷静ささえ保てていれば落ち着いて鍵を開けて逃げることも可能だった。 けれど肉体的にも精神的に追いやられていたレナにそんな余裕はなく、今はもう以前のような判断力や圧倒されそうなオーラは感じられない。 今のレナは、例えるなら小生意気な猫と言ったところか。…油断するとひっかかれる。 「…この偽物め、よくも鷹野さんを…!本物の圭一くんと梨花ちゃんを返せ!! バケモノ!!寄生虫!!圭一くんを返してよっ!!」 レナがぎゃんぎゃんと喚きながら暴れだした。壁に押しつけられているにも関わらず、どんどんと廃車を揺らしながら騒ぎ立てている。 返してと言われても俺は俺だ。どうする事も出来ない。あんまりうるさく言うもんだから、俺は少しイラついていた。 「………レナ、少し黙れ」 「私はみすみすお前らなんかに殺されたりしない!!お前らなんかに負けるものか、1人でも戦ってやる!!!」 忠告しても尚も叫ぶレナ。…これは俺に対するせめてもの反抗なのだろうか。言葉こそ強気なものの、肩は微かに震え、声もどこか怯えが混じっている。それが余計に俺の加虐心をそそった。 「黙れって…言ってるだろ」 「離せっ、この――――――んぅっ!?」 レナの顎を掴み、無理矢理こちらに向かせて唇を奪う。 ばたばたとレナがもがくが、両手を押さえ込まれているため俺を振り払うことは出来ない。 噛みつくようにキスをして、舌を差し入れる。―――と、一瞬の痛みが俺を襲った。 「……ってェ……」 「ぷはっ!!…っは、はぁっ、は…っ!」 唇の端からつぅっと赤い雫が垂れる。…噛まれた。 その血を乱暴に拭い、レナの髪を力任せに引っ張る。トレードマークの白い帽子がはらりと床に落ちた。 「きゃ、…っ?!」 「…ほんと、用意周到だな。おかげで助かったよ」 ―――いくら俺の方が腕力が上だとしても、いつまでも片手でレナの両腕を塞いでいるのは無理がある。今みたいに暴れられたらたまらない。そこで目についたのは、無造作に置かれていた荒縄だった。 …やはりこれも“ヤツら”との戦いのために備えておいたものだろうか。それでレナの手をきつく縛り、自由を奪う。 「どうだ、気分は?」 「………最低だよ…!」 吐き捨てるようにレナが言う。―――ああ、その瞳だよレナ、俺が見たかったのはその瞳だ。こちらを挑発しているような、心の底の一切の怯えを振り払うかのような強気な瞳。 その瞳を見るとゾクゾクする、無理矢理にでも屈服させたくなる…! 俺が恍惚の表情を浮かべている隙にレナは唯一自由な足で反撃してきた。みぞおちを狙って膝蹴りをかまそうとするが、それは俺のもう一つの手でやすやすと阻止される。 受け止めた膝から太ももへとするすると手を忍ばせると、レナの顔がみるみる赤く染まった。 やがてその手はスリットの中へ侵入し、下着へと到達する。 「なっ、何…するの……」 レナの顔がさっと青ざめ、恐怖を露わにする。――――分かってんだろ? 「…気持ち良いコト、だよ」 俺はレナの下着をずり下ろし、ロクに濡れてもいないソコに指を突き挿れた。 「―――――ひッ!!!!」 レナの体が大きく跳ねた。酸素を求めるように口をパクパクとする。痛みで声も出ないようだった。 ああ、良イヨそノ顔スげーソソルヨ…モッと、モット良い顔見セテクレ…!! 「うぐっ、……ぃ、痛ぃい…」 指で中をかき回すが、濡れていないせいで滑りが悪い。仕方なく指を引き抜き、レナを仰向けに押し倒した。 「悪ィな、ちょっと味見させてもらうぜ」 「…ぇ、…や、やだっ、あっ、やめてぇえッ!!!!」 俺は嫌がるレナの両脚を掴んで大きく開かせた。レナの大事な部分が露わになる。そこはひくひくといやらしく動き、俺を誘っていた。 「いや、いや、いやあ…………ひ、あぁああっ!!!!」 ちゅ、とそこに口をつける。レナの嬌声が響いた。 「ふ、くぅ…ん…!や…っ」 舌でその形をなぞり、時に優しく撫で、時に激しく吸う。舌を出し入れする度に、レナはびくびくと震えた。 最初こそ強張っていたレナの身体も徐々にほぐれ、その秘部からは甘い蜜が溢れ出してくる。 とろりとした液が俺の顔を汚す。――――そろそろ良いだろう。俺は、レナの秘部から顔を離し、その細い腰に手をかけた。 「あ…っ、」 「…よし、ちゃんと濡れてるみたいだな。ぐしょぐしょじゃねぇか」 くちゃ。入り口に己のモノを宛がう。すりすりと擦りつけ、焦らしながら先っぽだけを挿入していく。 レナの顔が悲痛なものに変わった。 「や…やめ、お願い…それだけは……」 レナが訴える。…おいおい、そこでやめるほど俺は優しい男じゃないぜ? 俺はその言葉を聞き終わる前に、レナのソコを一気に貫いた。 「あぁぁあぁあああああっ!や、ひどい、抜いてぇ…っ!」 「何言ってるんだよレナぁあ!これからが面白くなってくるとこじゃねぇかぁああっ!!!」 パンパンと乱暴に腰を打ち付ける。くちゅくちゅといやらしい水音が響き、レナのソコは吸い付くように俺のモノを包み込んだ。 レナが痛みか屈辱かどちらとも取れない涙を流す。…さっきまでの威勢はどうしたものやら。 俺は征服感で満ち足りた気分になり、調子に乗って打ち付ける速度を速める。 「あ、あ、あうぅ…!…く、ふっ、、んんん…!」 レナが押し殺したような声で喘いだ。感じてる事を悟られたくないのだろう。 「…淫乱。それ、なんだよ?」 「ひぅっ!?」 服の上からでも分かるぐらいに勃ったレナの乳首をきゅっと摘む。くりくりと捻り、服越しに擦ってやる。一層嬌声が響いた。 「そろそろラストスパート………行くぜぇ!」 「きゃっ…」 仰向けに寝転ばしていたレナを反転させる。バックだ。 「あっ、んぅううっ、あぁああぁッ!!」 先程より数段激しく突き入れる。 この体位だと表情が見えないのが悔やまれるが、きっと快感と恥辱の入り混じった顔をしているだろう。 「出すっ、イくぜぇえええっ!」 「あぁああああぁああぁっ!!!」 どくん。 レナの身体が弓なりに大きく跳ねた。…イったのだろう。 俺はレナから自分のモノを引き抜く。白いねばっこい液体が糸を引き、未だそれはびくびくと脈打っていた。 「う、…うっ… ッく、 …」 レナが俯いて震え、ぎゅううと肩を抱きながら涙を流す。 ―――まだだ。まだだぜ、俺はこんなもんで終わらせるつもりなんかない。 俺はにやりといやらしく笑って、震えるレナの身体に手を掛けた―――――――。
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前のお話 圭X梨 204 :圭×梨 雛後 :2006/09/15(金) 13 38 07 ID WLuywjNB 154 が補完を気にしてくれたようなので追加投下。 べっ、別に赤梨があまりにもGJで火が再燃したとか、 梨花熱をもっと過熱させてやろうなって考えはないんだからねっ! 選択肢 このまま、抱く やっぱり抱けない 「……できるかよ…」 「え…、圭一…?」 身体を引き裂かれる痛みに耐えようと身構えていたところで圭一のぬくもりが離れていく 「そんなに痛がってる梨花ちゃんをそのままにしてできるかって言ってるんだよ。 なんでそんなに焦ってるんだ…?梨花…」 圭一が離れるのが嫌で必死でしがみつく。 「圭一、離さないで……捨てないで…!! …お願い…」 入れるのは止めた圭一が私の身体を抱きしめてくれる。 私の身体は震えるのが止まらない。 このまま圭一が居なくなったら…と考えると… 「ちょ。まて、落ち着け!!」 圭一が私の唇を奪う。混乱していた私の思考が少しだけ冷えてくる。 「梨花…俺が信じられないか? 俺はずっと梨花の傍に居る、それは約束だ。だから、この先何回でもチャンスはある。 梨花にはできるだけ痛い思いはして欲しくないんだよ。 まだ、きっと身体がきちんとできていないだけだ、これから少しずつ慣らして もっと痛くなくなったら改めて…じゃ駄目なのか…?」 震えている私の耳に圭一の暖かい声が届く…。 本当に、身体で繋ぎ止めなくても、離れないのか…。 そんな疑問を投げかけるように圭一の事を見上げる…。 まっすぐに見つめてくる圭一の目は嘘をついているようには見えなかった。 不思議と心が落ち着いてくる。 「…取り乱してごめんなさい…。 そうね…。今日、無理する必要は無かったのよね…。まだまだ、明日もあるのだから…」 私はこんなに怖がりだったんだと改めて自覚する。 「そういうことだぜ。梨花…。落ち着いたところで聞いてもいいか? 梨花って今みたいに時々口調が変わるよな…? どっちが本当の梨花ちゃんなんだ?」 「みっ!」 びくっ、と身体を振るわせる。今の今まですっかり忘れていたけれど「ボク」ではなくなっていたのだ。 慌てて言い訳を考えようとして… まっすぐに圭一に見られている事に気が付けば観念する。 この目の前では嘘はつけそうにないし。 「…隠していてごめんなさい、こっちが本当の私なの…」 「私」だったら嫌われるんじゃないか…とびくびくしていた私の不安はすぐに圭一の笑顔に 吹き飛ばされることになる。 目いっぱいに恥ずかしい言葉を耳元にささやかれて真っ赤になるしかない私だった。 どうやら梨花ちゃんはひとまず落ち着いてはくれたようだ。 梨花ちゃんは梨花ちゃんだろう。口調が変わっても本質は変わっているように見えない。 しかし、俺のは実はまだまだ元気なままだ。 こうして梨花ちゃんを抱きしめているままでも痛いくらいになっている 「……あの…圭一…このままじゃつらい…でしょ…?」 梨花ちゃんもそれに気が付いているのか心配そうに見上げてくる。 そんなこと無いぜ、なんて笑い飛ばせるほど余裕は無かった。 「う…実は相当我慢してる…。でも、梨花を傷つけるほうがいやだったしな」 俺としてはもう一度梨花ちゃんに口でしてもらおうか…といい妥当としたところで 考え込んでいた梨花ちゃんが口を開く。 「け、圭一…それならお風呂場にで待っていて…。 圭一にももっと気持ちよくなって欲しいから…」 俺は疑問符を浮かべながら風呂場へと向かう事にした。 梨花ちゃんが帰ってきてすぐにセットしていた風呂はいい温度になっている。服を脱いで裸になり いくら気温が高いとはいえ、裸のままで待っていては風邪を引いてしまうか… と思ったところで梨花ちゃんの足音がする。 そこには裸になった梨花ちゃんと…蜂蜜? 「け…圭一…あの…私の中に入れられなくても気持ちよくしてあげたいから… 胸はないし…だから…此処で…」 少し厚めのバスタオルを床に敷いて梨花ちゃんが横になる。 どうすればいいのか戸惑っている俺の視線を感じて恥ずかしそうに身じろぎながら 「…あの…蜂蜜を此処にぬって…そして圭一のをこすり合わせたら…気持ちがいいか…と思って…」 おずおずと自分の秘所を指差しつつ蜂蜜を差し出してくる…。 どこの知識かは知らないが素股というやつだろうか… すっかり裸になっている梨花ちゃんの身体を改めてきれいだと思いつつ一度口付けしてみて、 興奮の度合いは更に増す。 「じゃあ…して見るぜ…んっと…」 かたくなって仕方が無い俺のものを梨花ちゃんの秘所へと当てる。 同時に梨花ちゃんが太ももを閉じて挟み込むやわらかい太ももの感触に気持ちよく少し震える。 このまま動かそうとしてみたが肌がぴったりと張り付いてくるようで動かせない。 コレを動かすための蜂蜜か…と理解する。 蜂蜜を自分の太ももへ垂らす。びく、と梨花の太ももが震える冷たかったのだろう。 とろりとした蜂蜜がすっかり太ももと自分の物を包んだのを確かめ、ゆっくりと腰を動かし始める。 今度は問題なく腰を動かすことができた、ぬるぬるとした感触と梨花ちゃんの太ももの柔らかさが心地いい。 「梨花…これ…気持ちいいな…」 「圭一…私も…圭一のがこすれるたびに…頭が…しびれる…」 梨花ちゃんの股にこすりつける事ができているのが梨花ちゃんにも快楽を与えてくれているらしい。 これなら、と調子に乗って更に俺のを動かしていく。 「あ…け、圭一…感じすぎて…いや…ぁ…」 梨花ちゃんの太ももが逃げようと離れるのが見えて抑えなおす。 梨花ちゃんに口付けをしなおしてから… 「俺も、梨花ちゃんの気持ちよすぎて…、もう…出る…」 ぞくぞくっと背筋に何かが走る。 「だめっ…私っ…私っまた真っ白になって…飛んじゃ…怖いっ…」 「梨花…俺も一緒に…だから…っ…そのままっ…」 中に入ってないにもかかわらず梨花ちゃんと一体化しているようで… 真っ白になって精を思いっきり梨花ちゃんに迸らせた。 梨花ちゃんの肌が白濁で染められていく…。 中にに注ぐ代わりに、梨花ちゃんを俺の色で染めているようで高揚する。 ぼんやりとした表情の梨花ちゃんを抱き寄せて口付けをした。 「圭一…気持ちよかった…」 「俺もだぜ…これから、少しずつ慣れていこうぜ…お互い…な…」 汚れた私の身体はお風呂ですぐにきれいにしてもらった。 実際の行為は二回だけだと言うのにぐったりと疲れてしまっていた。 圭一と一緒にお風呂に入った後は、私はパジャマに、圭一には合う服が無かったので パンツで、お互い抱き合って眠った。 不安でいっぱいの私をいつも強引に引っ張ってくれる。 閉じ込められた世界に居た私に別の顔を見せてくれる。 だから、ゆっくりと歩いていこう。 END
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発表会 ~はーれむ?~の続き このままじゃ全員が圭一の手篭めにされる。 この変態男のハーレムに入れられる! なんだかすっかり楽しい放課後の罰ゲームみたいになってるけど……これは異常。 絶対に異常なのよ! 有り得ないありえない! だ、だってね? ほらほらほら! 圭一はあいかわらずオットセイを出してるのよ? もうぶらんぶらん丸出しなのよ!? 女の子にそんなもの見せつけないでって! ふ、普通に犯罪でしょうが!わかってんの! あんなビンビンに大きくして……ガッチガチに硬そうで……も、もう見てられない。 し、しかもさ? 私達を『オカズ』にしてるのよ? この男、すごいいやらしい目で見てる! こんな屈辱的なこと、許せないでしょ? うああああ身体じゅうがゾクゾクするぅ……。 なのに、なのになのになのに! なんでみんなこの男の口車に簡単に乗せられちゃうの? 圭一はなおもオットセイをピョコンピョコン。 お辞儀させていく。 それはもういいわ……。 どうも魅ぃと沙都子を狙い撃ちしているらしい。 イスに座っている彼女達の顔にグググっとそれを近づけていく…… 「ほーらほらほらそこで笑ってる魅音!沙都子! 俺のオットセイはおもしろいだろう? 別にぜんぜん怖いことないんだぜ~? むしろかぁいい! 魅音ほらみおーん!」 「ちょ、ちょっと圭ちゃん、わ、わかった! わかったからそんなに近づけないでって! お、おじさんもうお腹が耐えられないから……お、おもしろいよたしかに!認めるから! 圭ちゃんのオットセイはかぁいくておもしろいって! あは!あははははは!!!」 「よーし魅音は堕ちたな! じゃあ次は沙都子だほら! に~に~のオットセイだぞーほら~ほらほら~さーとーこー我が妹よー!」 「ぶ、ぶふぅっ! け、圭一さ、そんなふうに呼ばないでくださいまし……ただでさえおかしいのに………あは!あはははは!!!」 「よっしゃー沙都子も堕ちた! おっぱい部長とに~に~大好きっ娘 陥 落 だ ぜ!」 してやったり、って顔で圭一がガッツポーズ。 ……なにこれ? 有り得ないってば。 なんで魅ぃも沙都子もそんなに笑ってるの? さっきまでの羞恥と嫌悪はどこいったのよ! そ、そりゃあ私だってちょっと笑っちゃったけど、今はもう冷静。 至ってクール! やっぱりこの状況は異常だもの! 冷めたら急に恥ずかしくなってきた! ……へ? そんな気にすることもないのですよって、あ、あんたはそりゃあいいけどね! どうせ見慣れてるんでしょ! あんた時々圭一の着替えとか覗いてるじゃないこの変態! 私はまだあんなものまともに見たことないの! さ、触ったことだってないんだから! 今だってとてもじゃないけど直視できない! 圭一のだからってこれは無理よ無理……。 私のそんなきもちも露知らず、圭一は更に次のターゲットに狙いを定めていく。 そう。 あと他に彼のオットセイに落されず残っているのは私以外だと……。 「魅音、沙都子ときて……くっくっく、じゃあ後はいよいよレナだなぁ? うへへへへ♪」 「ひっ!? け、圭一くん怖いよぉ……そんな目で見ないで……」 圭一のギョロリとした目つきに、レナはビクンと肩をすくませる。 彼女の鼻先にオットセイを近づけていく圭一。 かわいそうに……。 ……でもこうなったらもうレナだけが頼り。 この鉈女にやってもらうしかないわ! さっきの圭一のお辞儀にも平気だったし、頭の良い彼女ならまだクールなはず! ……魅ぃと沙都子はもうなんか慣れちゃってる。 羽入はもともと興味津々。 ダメだー。 レナなら、この竜宮礼奈ならやってくれるはず! なんとかしてくれるはずよね? そう、いくら罰ゲームだからってエッチなことはイケナイんだよー!って感じこう……。 ……そうだ!そうだそうだそうだ! あ、あれよあれ!得意のレナパン! あれがあった! あれでこの変態男とエロ神様をポコポコポコーってやっちゃって! 今すぐ今すぐ! そ、そうすればもう元通り! あーやっぱりレナにはかなわないねーあはははってみんな楽しく笑いあって終わり! いつものお流れ! それでいつもの部活メンバー雛見沢! ああだからはやくはやくレナ、おねがい! この異常な雛見沢を終わらせて……? そしてついにググっと。 もうグググっとオットセイがレナの顔に近づく。 あんなに……に、匂いとかだいじょうぶなの? 「はっはっはーどうだレナ? 魅音も沙都子も羽入ももうこのオットセイにメロメロだぜ~?」 「はぅ……け、圭一くん近い、近いよぉ……レナのお鼻に付いちゃう……」 「おう付けちゃうぜ? このままちょこんとそのかぁいい鼻に付けちまうぜ~? だからおまえもよく見てみろって! どうだかぁいいだろ? なんなら触ってもいいんだぜぇ~?」 「はぅ……そ、そんなこと言われても……」 圭一にセクハラ言葉を浴びせられ、レナはもう顔をみるみるうちに赤らめていく。 ああ……馬鹿ね圭一、大馬鹿だわ。 バーカバーカ自ら墓穴を掘ったわね! 見せるだけまだしも、触っていいだなんて。 それはあのレナにはとどめよとどめ! ほら見なさい、うつむいちゃった。 これはきっとレナパンの『ため』ね! あーあ圭一やっちゃった圭一。 飛んでくるわよすんごいのが。 もう終わりねくすくすくす。 羽入、あんたも終わりよ? 今すぐ逃げた方がいいんじゃない、間に合わないだろうけど。 だってほら、レナがもう手をあげた。 あの招き猫みたいな手つき。 間違いないわね。 ほーらほら、圭一のオットセイに手を伸ばして……………へ? オットセイ……に? ぷにょん♪ 「おおう! ……うほおおお! ちょ、レ、レナぁ!?」 「……かぁいい♪ 圭一くんのオットセイさん、たしかにかぁいいかもぉ……♪」 「そ……そうだろうそうだろう! だから言ったんだぜぇ? 別に怖いことないって!」 「うん♪ ごめんね圭一くん、レナ誤解してた。こんなにかぁいいのにね~なでなでなで♪」 「そうだろうそうだろう! うおおすげえすげえレナが俺のを撫でて触ってうほほほー♪」 …………へ? ちょっと、ま、まって。 レナ? あんたなにやってるのーって。 レナは圭一のオットセイにちょこんと手を乗せると、それを撫でるように動かしていったの。 表情もさっきとはうってかわり、いつも私や沙都子を可愛がる時のあれ。 かぁいいモード。 ニコニコしながらかぁいいよ~う♪ 圭一のオットセイをナデナデしていく。 圭一は興奮。 可愛いレナに触られて大興奮。 きもちわるい声で喘いでいくの……。 「あ~かぁいいかぁいい~♪ こんなにかぁいいのなんで怖がってたんだろ~はぅ~♪」 「く、くおおおう! レ、レナおまえ、ちょ、ちょ、ちょっ! ああ、そ、そこはもっと優しくぅ!」 「かぁいい~かぁいいよ~♪ オットセイさんピクピクしてるね? もっと撫でてあげる♪」 「うおおおお、こ、ここまでしてくれるなんて! レナおまえなんで急にそんな大胆にぃ!」 「えへへ♪ だって魅ぃちゃんと沙都子ちゃんがかぁいいって言ってるんだもん。 そうしたらレナもなんだかそういうふうに見えてきちゃって……はぅ~たしかにかぁいいよ~う♪」 私にはよくわからないけど、レナはオットセイのきもちいいツボをちょうど触っているらしい。 先っぽあたり。 そこを撫でられる度に、圭一は気持ちよさそうな声をあげていくの……。 ああ……だめだめレナ、その思考はダメ。 女の子特有のそれは今はダメなのよ……。 周りの子がイイって言ってるから、自分もイイと思っちゃう。それはこの状況では最も危険! あ、あなただけはまだ冷静だったはずでしょ? クールだったはずでしょ目を覚まして! かぁいいもの好きのあなたが、よくここまで圭一のオットセイをお持ち帰りしなかったと思う。 それはすごいこと。 魅ぃと沙都子は『お辞儀』で堕ちちゃったけど、あなたは平気だった。 わかってる。 性のことでふざけるのはよくないと思ったのよね? 真面目なあなたらしい。 まあところどころ欲情してたようにも思うけど……それでもここまで我慢したのは立派! ああだから……どうかあなただけは堕ちないで! 羽入はもう最初からノリノリ、私は無理! それにあなたがそうしちゃったら、たぶんあの子もそうしちゃう。 おっぱい部長さんも! だってあなたにやきもちを焼くにきまってるもの。 同じ人が好きなゆえの嫉妬心を……。 「圭一くんのオットセイかぁいい~かぁいいよ~♪ なでなでなで……♪」 「あ、そ、そう、そこもっと! そこもっと撫でるようにお願い! お願いしますおう、さ、さいこー! さいこーだぜレナ! おまえがこんなに話のわかる子だったなんてひいひい!」 「………………………」 ……ほらやっぱり。 さっきまであんなに笑ってたのに、今はレナの隣でやきもきしてるわ。 圭一とレナ。 大好きな人と親友の甘い?情事を顔を赤くしながら見つめてる。 そしてきっとこう考えてるわね。 レナいいなぁ……圭ちゃんもすごくきもちよさそう……あたしもしたい……でもでも……。 そんな顔してる。 してるしてる。 もうほんとバレバレ。 バレバレだから魅ぃ! ……でもまあ、思うだけよね? だってこの子は純情だもの。 行動には移せないはず。 私の考えすぎだったかしら? レナはもう触りまくっちゃってるけど、魅ぃは平気へい……。 あ……あああ!?ダ、ダメ、ダメダメダメレナッ!? そ、その子の手を取っちゃダメーッ! 「かぁいいよーねぇ魅ぃちゃんかぁいい♪ ほら、魅ぃちゃんも触ってみよう? ね?」 「……へ? い、いやいやいやおじさんはいいよ! だ、だってこんなところ……」 「えーいいじゃんいいじゃん♪ ほら、レナと一緒に触ろう?オットセイさんかぁいいよー♪」 「あ、ちょ、ちょっとレナ……ま、まずいってまずいーあー!?」 ……レナは魅ぃの手を取る。 取ってしまう。 そして圭一のオットセイへと持っていくの。 まるで、こっちのお菓子もおいしいよ? ほらほら食べてみなよ? って感じ。 これも女の子に有りがちな光景。 友達に誘われたからやっちゃいました的な……。 ましてや圭一にはベタ惚れな二人だもの。 そりゃあ魅ぃだって断われ……ない? レナの可愛らしい手に加えて、魅ぃの柔らかそうな手がちょこんとオットセイに触れていく。 「くお!? うおおおこれはすげえレナどころか魅音まで! ようこそおっぱいうひょー!」 「ひっ!? あ、ちょ、ちょっと圭ちゃんレナ! あ、ああああ、さ、触ってる! お、おおおおじさんの手に、ゆ、指にあああああオットセイイィィィ!?」 「あはははは、魅ぃちゃん落ち着きなよー。 そんなに怖いものじゃないよ? ほらほら♪」 怖くない怖くない、と示すようにレナはツンツンと圭一のオットセイをつついていく。 先っぽのなんだか真っ赤になってるとこを指でツンツンしちゃってる。 レナ……あ、あんた触るの初めてじゃないの? どうしてそんな抵抗なくイケルのよ! しかも圭一のオットセイもしっかり反応している。 レナがつつくたびピクピクしていくの。 きもちいいってことなの? レナにツンツンされてきもちいい? まるでペットみたい……。 魅ぃもレナが遠慮なく触るから少し抵抗を和らげたみたい。 誘われてしかたなくって感じに、オットセイに手をかぶせていくの……。 「……う、す、すごい。 なんかすっごく硬いね、これ? ガ、ガッチガチじゃんさ……」 「うんうんそうなの。 ほんとにカチカチなんだよ♪ レナ達に触られてオットセイさん緊張してるのかなぁ? はぅーかぁいいよーう♪」 「いやいやいやレナ、これはちがうぜ? 緊張ではなく怒張、あるいは拡張あそこそこそこ! そこイイ! なぁ、ちょ、ちょっと指で先っぽの穴のとこ触ってくれない? くれないか!」 「ふえ? さ、先っぽって……ここ、かな? かなぁ?」 レナは圭一のお願いにさも当然のように従ってしまう。 ……なんでよ。 指先をオットセイの……なんか割れ目みたいになっているところに持っていっちゃうの。 どうしてそんな簡単に触っちゃうのよ。 あんたいつから圭一のメス奴隷になったの? しかも魅ぃも同じ。 レナが触っていくと、オドオドしながらも同じように指を這わせていくの。 ああ……そんな大胆にイっちゃう? そ、そこあれよね、おしっこが出てくるとこじゃ……。 「さ、先っぽってさ。 ここのこと圭ちゃん? なんかくぼんでるところあるけど……」 「お、お、お、ナイスナイス魅音!ナイス頭首様! ズバリそこ!ズバリそのくぼみ! あ、あ、あ、きもちイイ! レ、レレナもレナも! おまえのはぅ~な指先ももっと、もっとぉぉ~!!!」 「うん、ここだよね? 魅ぃちゃんと一緒に触ってるよ♪ なんだかヒクヒクしてるけど……」 「ああ、き、きもちイイんだ! そこ触られると男はもうものすごくたまらんのだ! うおおあの竜宮レナと園崎魅音が俺の鈴口を! にょ、尿道責めなんてこりゃたまらーん!!!」 「あはははは圭一くんおもしろい♪ ここが圭一くんの弱点なのかな? かなー?」 「あ、ちょ、ちょっとレナそんなに激しく……イ、イイわけ? じゃあおじさんも……」 圭一のあえぎ声を聞くとレナと魅ぃはちょっと嬉しそうにはにかんでいくの。 そ、そりゃあ大好きな人が喜んでくれてるんだから、ちょっとはわからないでもないけど。 でもそこ、汚いのよ? おしっこが出てくるところなのに、なんでそんな簡単に触れるの…。 ああ、ゆ、指が……レナと魅ぃの指がもう生き物みたいに這ってる。 動いちゃってる! 割れ目のとこをツンツンツン♪ スリスリスリ♪ ズプズプズプ♪ い、入れちゃってる! これはもう『愛撫』だわ。 魅ぃとレナが圭一を愛撫しちゃってる。 もちろん性的な意味で! 大体わかってるのこの三人。 あのね。 なんかすっかり無視しちゃってくれてるけどね? わ、私達がいるのよ? バッチリここで見ちゃってるのよ? 梨花ちゃまと沙都子ちゃんが! 羽入はともかく、幼女が二名! まだそっちの知識すら皆無の幼女が二人見てるの! そ、そりゃあ私はまだいいけどね? 百年も生きてればこの程度で負けるものかって! でも今私の隣にいるこの天使……沙都子にはこの光景はきつすぎるでしょ! もう声すらでてこないんだわ。 見なさい、なんだかボーっとしてる……放心状態だわ。 なのにあんた達はやれ大好きな人にベタベタベタベタしていって! もちろん性的に! …………帰ろう。 もう帰ろう、家に。 沙都子との愛の巣に! 今すぐ帰るの! どうせ罰ゲームなんてもう成立してないんだしね。 第一『見る』だけじゃなかったの。 それが今やもう圭一のオットセイおさわり会。 私達がいる意味もないわよね? うんそれがいいわそれが。 後は三人でお好きにどうぞ! 私と沙都子は帰るから! あとあんたも好きになさい! さっきからあうあう欲情してるのもバレてるし。 このエロ神! さあ帰りましょう沙都子。 これ以上あなたのその綺麗な瞳を汚すわけにはいかないから。 見ちゃダメよ見ちゃ。 こんなの無視して早く家でボクとちゅっちゅしようなのですよ~♪ 私は隣に座っている沙都子の手をギュっと握り締めた。 帰る帰る早く帰って沙都子とー♪ 「み~♪ 沙都子、そろそろ帰りましょうなのです。 今日のご飯の材料を買いに行かないとなのですよ? ほらほら行こうなのですー♪」 「…………………」 「そうです、今日はボクがお夕飯当番なのでした。 沙都子は何が食べたいですか? なんでも好きなものを作ってあげるのですよ♪ にぱ~♪」 「…………………」 「……あ、あの、沙都子? ボクの話、聞いているのですか? もしもーしなのです……」 握りしめた手をもう一度引っ張てみる。 けど沙都子は一向に反応してくれないの。 それどころか私の言葉すら聞いていらっしゃらないようで……。 ちょっと沙都子、聞いてないの? え、え、無視? 無視されてるの、私? あれ、でもちょっとちがう。 無視っていうよりこれは……聞こえてない。 そんな感じ。 お耳なくなっちゃったのですか? 耳がないないなのですかそれはしょうがないですね。 ……そんなわけあるかって。 今でもそこにピョコンと生えてる。 可愛いらしいのが。 ちょ、ちょっと沙都子どうしちゃったの! ねえ平気ちょっと! さーとーこー!? まさかあまりにも圭一のオットセイがアレすぎておかしくなっちゃったとか? あああ!? ああ、そ、そういえばどこか目がうつろだわ。 なんだかボーっと見とれているような……。 ……見とれてる? 見惚れてるってなによ。 そもそも何に。 何、なに、ナニに? 私は沙都子の目線を追ってみる。 そのまん丸な瞳から発せられる視線の先を見る……。 するとそこにはあの子達。 ああやっぱりやっぱりあの子達。 そんな気がしたわ……。 もうすっかりエロエロ雰囲気を撒き散らしているオスとメス達。 しかも何あれ……ちょっと。 「うおおおお、す、すげえぜ羽入!? おまえこんなテクどこで身につけたんだよう!?」 「ふっふっふ、甘いのですよ圭一。 僕は千年も生きてるオヤシロ様なのですよ? この程度のオニャテク朝飯前なのです! ほらこうやってオットセイを上下にですね?」 「お、お、おおおお、き、きもちいい! 自分でするより全然イイぜなにこれ新感覚!!!」 「はぅ、す、すごいね羽ぁちゃん……そんな大胆に動かして……」 「ちょ、ちょっとやりすぎじゃない? そんなシコシコ擦るのはさすがにさ……まずいよ」 「なに言ってるのですか魅ぃ!レナ! 二人とも将来、この圭一の妻となるつもりならこれくらいのエロテクできないとダメなのですよ? ほらほら特にこの裏のところをですねこう」 「く、くおおおおおさいっこーオヤシロ様最高ー! 雛見沢のエロ神様さいこおおぉぉぉ! ああほらほらレナと魅音も見習うんだよ! 羽入様のありがたいご教授しっかり聞いて俺のために俺達の将来のためにああもっとーもっとおぉぉぉぉぉ!!!」 …………なにあれ。 どうなってるの。 一人増えてるし。 もうひどいのが。 いつのまにかあの子もすっかり圭一のオットセイをお触りしてる。 参加してるし。 まずい。 あれはまずいわ。 なまじ知識と経験があるだけまずい。 性質が悪い。 よっぽど上手いってこと? レナと魅ぃも関心してるわ。 羽入のオットセイの扱い方を…。 あんなに激しくして……指で先っぽとか裏のとことかものすごく弄くりまわしてる。 変態だ! しかもうっすらこう……じょ、上下させてる? シゴくっていうやつ? 竿全体を。 あれってさっき圭一が自分でやってたのと同じ動きじゃない。 つまりその、オナニューと。 「ほーら圭一~? 経験不足のレナや魅ぃではなく、ボクを奥さんにすれば毎日毎日こんなきもちいい手コキをしてもらえるのですよ~?どうですか~元人妻のテクニックあう~♪」 「ああああしますしますします奥さんにします! だからもっともっともっとシゴいてぇぇぇプリーズプリーズ! うおおすっげえきもちいいですぅぅぅ羽入様あぁぁぁぁ!!!」 「もう! 圭一くんたら、それレナ達にすごい失礼だよ~! ぶ~ぶ~!」 「え~おじさん達がいままでさんざ触ってあげたのに一発でこれ~? ぶ~ぶ~( ・3・)」 …………そういう問題じゃない。 レナ魅ぃ、そういう問題じゃない! 羽入のやつ、まさかここまでエロエロだったなんて。 ほんとにエロ神様だったのか……。 あれは間違いなく手慣れた手つきだわ。 だってあの圭一が吼えるくらいだもの。 よ、よっぽどきもちいいの? 奥さんにしちゃうって、い、言っちゃうほど? へ、へ~。 オットセイだってもうすごいことになってる。 あんなビンビンになっちゃって……。 ふたたび沙都子を見てみる。 まだ私の握った手に気が付いてないし。 寂しい……。 ……なんだかポーっとしてるわ。 視線はあいかわらず止まっていて、顔ももう真っ赤。 あ~、あのね沙都子。 まさかとは思うけどね? まさかまさか、まさかとは思うんだけどね? あなた……もしかして触りたいの? あのオットセイに。 圭一のペニスに? レナや魅ぃがしたみたいに、指で先っぽをホジホジしたいとか思ってる? それどころかそれどころか、羽入みたいにエロエロにシゴいたりまでしたいって、思ってる? そ、そんなわけないわよね? だってだって、いつも私がイイって言ってくれたじゃない! 梨花の唇、とても柔らかいですわって! 梨花のおっぱい、とってもおいしいですわって! 昨日だってたくさんたくさん抱き合った! いっぱいいっぱい愛し合った! 求め合った! 女の子の方がイイって! 男の人なんて汚らわしいだけですわって! そう言ってた! そ、そりゃあ悟史とかはべつにしてもよ? 汚いオットセイなんて大嫌いって言ってた! それなのに……それなのにその目はなぁに? もうすっかり『女』の……目じゃない……。 「あうあう~ほらほら沙都子!梨花!二人も来るのですよ! 僕達と一緒に楽しいオットセイ談義に花を咲かそうなのですよーあうあうあうー!」 あいつのせいだ。 あのエロ羽入があんな楽しそうにしてるから、沙都子が興味を持ってしまった。 しかもなんなのその手招き。 まさか私と沙都子まで参加させようっての? バ、バカか! アホなのねアホ! 「お、おおおおお、そ、それはいい!それはいいぞ羽入!ナイスオヤシロアイデア! こ、このうえ更にあの二人も加われば、ハ、ハーレムの完成じゃねえか!うひひひひ!!」 ……何言ってるのこいつも。 そんなの倫理的にダメに決まってるじゃない!バカ! ただでさえ目に触れているだけでもアレなのに、私達に触れだなんて……この真性! 変態だスケベだとは思っていたけど、まさかここまでとは思わなかった。 危険危険危険! まずい。 へたをすれば私と沙都子はこの圭一に●される。 この真性ロリペドに。 もっともこんな時あの二人なら止めてくれるんでしょうけど、それも期待できないでしょうね。 だってほらーあの二人も今やもうー。 「はぅ~、ほらほらおいでよ沙都子ちゃん梨花ちゃーん♪ 圭一くんのオットセイさんとってもかぁいくておもしろいよー? レナ達と一緒に遊ぼーよーえっへへへへ♪」 「お、たしかに仲間外れはよくないね~はいはい部長命令! おじさん達と一緒に圭ちゃんオットセイ弄くりまわそー梨花ちゃーん沙都子くぉー( ・3・) うっへへへへ♪」 ……この有様だし。 しかも何なのその危ない目つき。 ちょっと濡れてるじゃない。 大好きな人のを触ってたら興奮しちゃった♪って? 女として濡れちゃったって? あんた達二人が止めなくてどうすんのよ! おまけに誘ってくるとかありえない! さ、沙都子! こうなったらむりやりにでも連れて帰るわ! ほら早くイスから立っ……。 「圭一さん……にーにーのオットセイ……レナや魅音さんと一緒に……」 あ、あああ!? さ、沙都子の目が! 沙都子の目がキラキラしてる! しちゃってる! にーにー♪ にーにーのオットセイ♪ にーにーのにーにーが呼んでる♪って顔してる! これはマズイ。 かなりマズイわ。 レナと魅ぃが呼んだおかげで彼女の抵抗が薄まってる。 ……ああ、な、なんで? なんで立つの沙都子? なんでそこで立っちゃうのよぉ……。 「ま、まったくあの方達は……しかたないですわね! ほら梨花わたくし達も行きますわよ。 仲間はずれなんて嫌ですものねはいはい行けばいいのでしょう行けば!」 「え、えええ!? ちょ、ちょっと待ってなのです沙都……あ、あ、あ、アッー!!!」 沙都子を連れ帰ろうといまだ握っていた手。 それが逆に裏目に出た。 ギギギっとイスを圭一の元へと引いていく沙都子。 それに私も一緒に連れて行かれる! あの魔の巣窟、エロエロオットセイ地帯にむりやり手を引かれていくのだった……。 そしてすぐ着く。 ほんとすぐよすぐ。 だって目と鼻の先だもの! 短い休憩でした! 圭一のオットセイに群がる女達。 いや痴女達。 メス達! そこで私達は顔を真っ赤に蒸気させたエロエロ鉈娘に迎えられた。 「いらっしゃい沙都子ちゃん梨花ちゃん♪ ようこそ圭一くんのオットセイランドへ~♪」 何よそのネーミング……ていうかあんたもうすっかりできあがってるじゃないの。 冷静だと思ったのに。 あなただけはクールだと思ったのに、今や圭一くん大好きっ子ね! 「ほいほい、おじさんの隣に来ていいよ~? 北条家と古手家の特等席はこの園崎家次期頭首、園崎魅音がしっかり取っといたから安心しなね~?( ・3・)」 誰がうまいこと言えと……あとそのおちょぼ口ムカツク。 乙女モードはどこいったの魅ぃ? ああありがとうねわざわざ場所を開けてくれて、でも余計なお世話よこのデカパイ頭首! 「あうあう~ついにボクの沙都子と梨花がお出ましなのです♪ ウェルカムなのですよ。 ボクはもうこの幼女二名が圭一の暴れん棒をお触りするのが楽しみで楽しみであう~♪」 そう、あんたのせいよ……あんたがヘタにこんなエロエロ雰囲気にするからこんなことに! 家に帰ったら激辛キムチをたらふく食いまくってやるわもっとも無事に帰れたらだけどねぇあはははははは笑えるわねぇ!!! そうして私と沙都子は三人の痴女に迎えられた。 しかもそこは特等席。 圭一のオットセイの真正面にイスを置いてくれたの。 さすが年上ご丁寧にどうも! 気づいたらもう目の前。 前原圭一がもうすぐ目の前だわ。 性的な意味でもね♪ わからない?ほんとはわかってるんでしょ? わざわざ私の口から言わせたいんでしょう? すぐ目と鼻の先におちんちんがあるって言ってんの! ビンビンなのがあーるーのー!? さっきは遠いぶんまだわからなかったけど、近くで見ると……ああ……あーあって感じね。まあでも……たしかにすごい……大きさとか太さとか、ね。 興味深いことはまあ……。 圭一もなんかソワソワしてるし。 見られるの恥ずかしいの?かわいいわねくすくすくす♪ ってやってあげたいけどそれは無理だわ。 だって……だってあんたさ……。 「おおおおお!? ついに来たキタ俺の幼女達が! ほーれほれほれもっと近くで見ていいんだぜー? そうだ、よく見えるようにしてやるぜ! ほら沙都子と梨花ちゃんにもこんにちわ♪ おっとちがったちがった初めまして♪ お初にお目にかかります初めまして♪だったなー! うへへへへ!!!」 ……………変態。 この変態男はわざわざ背中をグーンと反らし、私達によく見えるよう腰を突き出してくるからたまらないの。 ほんとにたまらないわって……もうカンベンしてって……泣きそう。 そんなにおもいきり突き出してきて、沙都子と私の顔にでも付けるつもりか! そうなのか! そのつもりなのねぇ変態。 そこまでド変態あんた。 こんな幼女にまでセクハラ魔人か! そんなに前に出されたら、沙都子の目に入っちゃうじゃない! 私の天使の瞳にこんな汚らわしい男のが映りこーんーじゃーうーやだやだやだー! ……沙都子も意外と興味深々だし。 あーすごい、ちゃっかりまじまじ見てたわ……。 「す、すごいですわ……こんなに大きくなるものなんですの? もうわたくしの腕くらい…」 「ふっふっふ甘いぜ沙都子! レナと魅音と羽入にさんざお触りされたが、これでもまだ八割ってとこかなぁ? 最大興奮時には更に大きくなるのさ! もうビンビンにおっきおっきするぜぇ? これから沙都子と梨花ちゃんまで触ってくれたらなぁ~うひひひひ♪」 「!? な、何を言ってるんですの! わたくしが、こ、こんなものに触るだなんて……」 …………セクハラ大王だ。 まさかこんな幼い私達まで毒牙にかけるつもりなの、圭一。 しかも沙都子も何よその顔。 そのちょっとツンデレ風味の顔はなに裏切りものぉぉぉ! そ、そりゃあ私だって驚いているけどね? こんな近くで見たことなんてなかったし。 こんな……私達の二の腕くらいあるっていうのに、まだ大きくなるって? は、八割? しかもなんなのこの形……ていうか、け、血管がすごい! もうビキビキになっちゃってる! こんなになって痛くないの。 ほんとに痛くないの圭一? す、すごい……。 先っぽはなんか、トマトみたい? よく熟した果物みたいに赤くパンパンに張っちゃってる。 うー、んー……あれね。 まあ認めたくない。 認めたくはないけれど……。 たしかにすごい。 これはすごいかもしれない。 レナ達のきもちもちょっとわかる……かも。 「ほーらどうだ梨花ちゃんも? 沙都子みたいにもっと近くで見ていいんだぜー? 俺のオットセイはすごいだろー?」 「すごいのです……圭一のオットセイ、パンパンのビキビキさんなのです……」 「おおお!?オ、オヤシロ様の巫女まで!あの梨花ちゃまのお褒めの言葉まで頂いたぜ! いや頂きました! ありがたやーありがたやー我が愚息もとても喜んでおりまするー!では不肖この前原圭一めがオットセイ奉納演舞を巫女様にお見せ致しますね!!!」 …………まずい。 あまりにすごいからつい口に出しちゃった。 失態だ。 更に圭一を調子に乗らせちゃうし。 こいつもうどんどんテンションあがっていくわね……。 し、しかもなに? なんて言ったの? オットセイ奉納演舞? 一体なんなのよそれ……。 「じゃあいくぜ梨花ちゃん! いやいかせて頂きます梨花ちゃま! ほーれほれほれ! これが我が前原家が独自に振り付けしたオットセイ奉納演舞でございますー! 腰の振りとペニスの動きだけであなた様の踊りをこんなにも見事に再現しているのでございますよ~? ほーれほれほれ特にここを見てくださいませここ! この亀頭の動きこそあのあなた様がクワで布団から綿を取り出す迫真のシーンを忠実に再現しておりましてですね……」 ………………ああ、わかった。 わかったわ、うん。 もうわかった、圭一。 そうね。 あれね。 あれでしょ。 あれか。 あんた。 おまえ。 古手家バカにしてんだろ? それ。 前原は古手にケンカ売ってるわけか? わけね? 家ごと馬鹿にしてるわけか? なんだ奉納演舞って。 なんだその動き。 ふざけてんの? ふざけてんのよね? おい。 ……ちがうって? へーそうちがうのーでもねー私はそんなの信じないーくすくすくすー♪ だってね。 だってさ? 普通はそんなことしないでしょ。 古手家頭首の私の前で。 あんたさ。 私がどれだけさ。 毎年さ。 あんな重いクワ持ってさ。 がんばって舞ってるか。 わかってないでしょ?知らないからそんなことできるのよね? だから馬鹿にできんでしょ? ……上等じゃない。 前原と古手で戦争するか? にっぱにぱにしてやんぞこらー!!! 「見てくださいませ梨花ちゃまほらみんなも見てみろーほーら回転回転大回転そしてここで腰を突き出して綿をいや腸をググっと取り出してそれ綿流しー!」 「け、けいいちく……や、やめてレナ、お、おなかいた、い……くふぅっ!!!」 「ちょ、ちょ、ちょ……そ、それ、はないっしょ……け、けいちゃ……ぐふぅっ!!!」 「あ、う、あうあ、うあ……け、けいいち、おもしろすぎなの、で……ぶ、ぶほぉっ!!!」 ……みんなゲラゲラ笑ってるし。 ああ沙都子までそんなケラケラしちゃって!!! 「ほーら沙都子もこのにーにーの圭一の奉納演舞をごらんあれーぐるぐるぐる」 「や、やめてくださ、まし……圭一さ……し、しぬ……しんで、し、ま……いま、すわ……」 …………どうしよう。 沙都子が笑い死にしそう。 しそうらしい。 私のせい? これ、私のせいか? 古手家のせいか? 奉納演舞。 そんなおかしいか? 沙都子はもうすごく楽しそうだし。 ぐるぐるぐるぐる。 オットセイの舞いにもう大喜び。 最初はあんなに毛嫌いしていたのに、もうまったく抵抗がなくなっちゃってるし……。 なんなの。 なんなのこの展開! ああやだやだなにこれ! もういいかげんにして! おさわり会 弐 ~はーれむ?~に続く -
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トラップバスター (中篇) 必死になって俺を支える沙都子を見て思う。 出来るじゃないかよ。お前、人を救おうとしているじゃないか、罪を償おうとしているじゃないかよ・・・。 しかし、人間の力には限界がある。苦痛に顔を歪める沙都子に、その限界が近づいているのは明らかだった。 「畜生ォォッ!誰か、俺はどうでもいいッ!沙都子を、沙都子を助けてくれぇっ!!」 来るはずの無い助けを求める声が、山中に響く。神様でも、悪魔でも、オヤシロさまでもいい!誰か沙都子を助けてくれぇ・・・。 全てのものに俺が祈った瞬間。奇跡が起きた。 「どうしたんだっ!」 近くで響く、力強い男の声。さらに俺が叫ぶと、まるで機関車が走るような地響きが近づいてきた。 「「富竹さんっ!!」」 まさか、ありえない。沙都子を抱え上げた姿を見るまでは信じられなかったが、その頼りなさそうな顔は正しく富竹ジロウさんだ。 「沙都子ちゃんは大丈夫、次は圭一くんだね。三四さん!手を貸してっ!」 信じられないことに、鷹野さんまでそこにいた。俺達との戦いの後、行方知れずになっていたのに、どうして・・・? 「よっと・・・。もう、大丈夫だね。驚いたよ、こんな所で二人がぶら下がっているなんて。」 橋桁に足が付いて始めて、俺は自分が助かったことを実感した。腰が抜けたような気がして思わずその場に座り込む。 少し向こうでは、鷹野さんが沙都子の介抱をしていた。沙都子自身も突然の再会に戸惑っているようで、目を白黒させている。 「本当に、有難うございます、富竹さん。もし、富竹さん達がいなかったら・・・」 「いやぁ、人の命を救うのが自衛官の使命だからね。礼には及ばないよ」 照れ隠しに笑う富竹さんに、この場所にいる理由を聞いてみた。何でも、鷹野さんのリハビリを兼ね、偶然この辺りを散策していたらしい。 戦いが終わった後、鷹野さんには雛見沢症候群の発症が認められたらしく、現在は入江診療所で秘密裏に治療を受けているということだった。 謹慎に近い形で外出もほとんど許されていないそうだが、富竹さんが来た時は尋問のためという名目で、このように気分転換をかねて遠出をすることが許されているそうだ。 理由はともかく、本当に助かった・・・。 「そうね。罪というものを償うことなんて、本当は出来ないのかもしれない」 富竹さん持参の魔法瓶に入っていたコーヒーを飲んでいると、鷹野さんと沙都子の話が聞こえてきた。 鞄の中から消毒液を探す富竹さんを尻目に、その話に耳を傾けてみる。 「罪を償っても死んだ人は、お義父様もお母様も帰ってきませんわ。それならば、私はどうすれば許されるんですの・・・!」 「ねぇ、沙都子ちゃん。罪の償いと言うものは、許されるためにするものなの?」 「それは、違うのですか?」 「許されないならば、罪を償う必要はないの?私は許されなくても、罪は償い続ける必要があると思うの。許すべき人がいないならば、尚更の事とおもうわ。」 「許されることがないと分かっていてもですの?」 「ええ。沙都子ちゃん、私の手はあなた以上に血みどろよ。直接手を下さなくても、多くの人の命を私は奪った。死刑台に登れと言われても、何の弁解の余地はないわ」 「死刑台・・・」 「でも、死んで許されるほど、私の罪は甘くない。それこそ百回死んでも足りないかもしれないわ。それでも沙都子ちゃん、私は自分が断罪されるその日まで生きてやろうと思うの」 「許されなくても、生きるのでして・・・?」 「私を殺したいという人がいたら、いつでもこの命を差し出す覚悟は出来ている。でもその直前まで、私は自分が選んだ贖罪の道を進んでいくつもり」 「許されるためではなく、償うために生きるということですの?」 「それはとても険しい道よ。でも、私は一生この十字架を背負って生きる。私のしたことで罵倒を受けるならば甘んじて受けるし、牢屋にだって死刑台にだって行っても良い。それでも」 ふと、鷹野さんが富竹さんを見る。その目はとても優しくて、俺達と戦った時からは考えられないほど澄んだ瞳だった。 「私を支えてくれる人が、大切な人が求める限り、私は自分からその命を投げ出そうとは思わない、どんな罪悪感に苛まれても、人としての生を全うしていこうと思うの」 「・・・・・・」 「自分の罪に背を向けないで、ずっと見つめていくのは辛いことよ。でもね、一人では重すぎる荷物も、傍にいてくれる人が居ればきっと耐えられるから。」 鷹野さんの目が俺に向けられる。何を言いたいのかが痛いほど伝わり、俺は鷹野さんに力強く頷き返した。 送ろうかという富竹さん達の誘いを丁重に断り、俺達は小屋の前まで戻ってきた。捨てたリュックを取りに戻る必要があったし、今は落ち着く時間が必要だった。 小屋の扉を開けると、埃っぽい臭い。元々は営林署の機材置き場だったというこの小屋は、今現在使われていないため沙都子の別荘のようになっていた。 備え付けの毛布を敷き、並んで座る。見渡すと、四畳半ほどある室内に、トラップに必要な機材や備蓄用のお菓子等が置かれている。 それ以外は証明用だろうか、古びたカンテラが棚に座っていた。 「大丈夫か、沙都子」 富竹さん達と別れてから思うことがあったのか、沙都子はあまり喋らなかった。もしかして痛みがぶり返したのかと心配になる。 「私は大丈夫ですわ。それよりも」 沙都子は俺の手首を見た。爪で抉られた傷が、生々しく残っている。 「あ、ああ。これか。んなもん、唾つけときゃすぐ治るよ。それよりも、俺は・・・」 「唾を付ければ治るんですの・・・?」 沙都子の膝の事を言おうとしたのだが、俺の言葉を遮って沙都子が俺の手を取る。顔が間近に迫って、心音が高鳴った。 「って、おわっ、沙都子ッ!?」 手首にわずかな刺激と、そして湿り気を帯びた粘着感があった。沙都子が俺の傷口に唇をつけ、舌を這わせたのだった。 ちろちろと、赤く染まった傷口に桜色をした沙都子の唇が重なり、舌がそれを優しく舐める。 手首に対するキス。一つ一つ丹念に舐め取る沙都子の唇にはとても色気があって、俺はしばらく放心していた。 「ん・・・私のせいで、こめんなさい、圭一さん・・・」 贖罪の言葉を告げながらの口付け。ぞわぞわと背中から背徳感が込み上げてくる。 「気にするなよ。俺だって沙都子に、怪我、させてる・・・」 俺は沙都子に膝を立てさせた。すりむいた膝小僧は鷹野さんに消毒してもらっているが、包帯も絆創膏もしていないためか、また赤く滲んでいた。 その膝に、沙都子がしたように口付ける。やはり刺激があるのか、沙都子がわずかに声を漏らす。 普段は嫌悪感しか覚えない血の味だが、沙都子のものだと思えば甘さすら感じる。ほんの少し吸血鬼の気分が理解できる気がした。 薄暗い小屋の中で傷口を舐めあう俺達。それは体だけじゃくて、心の傷を舐めあうということでもあった。 「沙都子。もう、死ぬなんて言うなよな」 傷口を舐めながら、沙都子に囁く。 「さっきも言ったけど、お前がいなくなること以上の不幸は俺にないんだからよ・・・」 「・・・私にとっても、圭一さんがいなくなること以上の不幸はありませんでしてよ」 「ははっ、じゃあお互いいなくならなきゃ問題ないってことだ」 傷口から唇を離して、沙都子を見つめる。沙都子はまだ手首へのキスを続けていたが、俺の視線に気づいてキスを止め、目を伏せた。 「でも、私は親殺しの犯罪者で、雛見沢症候群の患者で、とんでもない人間なのですわ、こんな人間-」 「馬鹿っ!」 沙都子の自己嫌悪をこれ以上聞きたくなくて、俺は沙都子を抱きしめた。思ったよりも小さな、それでいて柔らかな体が密着する。 「あ・・・」 電撃に遭ったかのように、沙都子の体が震えた。拒否ではなく、嬉しさで、自分を受け止めてくれる人を見つけた喜びによって。 「お前がどんな人間でも、俺はお前の傍にいる。お前が泣いていても、俺がすぐ笑わせてみせる。駄目なんだ。俺はお前が笑っていないと駄目なんだ」 「圭一さん。私、生きていてもいいんですの?私笑っていてもいいんですの?」 「ああ、どんな奴がお前を罵ろうとも、お前を不幸にしようとも、俺だけは傍にいるぜ。だから沙都子、俺だけのためでもいいから、生きると言ってくれないか」 「圭一さん、圭一さんッ!!私、生きます。お義父様やお母様、にーにーに謝りながらでも生き続けてやりますわっ!う、うぅ・・・うわああぁぁぁぁぁん!!」 堰を切ったかのように、沙都子はこれまで我慢していた涙を流した。こんな小さな体でとても重たい十字架を背負っていたんだ。我慢した。よく我慢したんだよな、沙都子。 俺は泣くだけ泣いた沙都子の涙を拭い。思い切りその頭を撫でてやった。 その、撫でられて微笑む沙都子の顔があまりにも可愛いかったから、何の予告もなしに、俺は沙都子の唇にキスをしてしまったんだ・・・。 ファースト・キスがこんな形で奪われるとは思ってもいなかった。もっと、こう、優しく。お互いの了解を得て行うものだと思っていた。 萎んだゴムのように圭一さんの唇は私の唇に絡みつき、不器用に動く。全然ロマンチックじゃない、無骨そのもののキス。 でも、嫌じゃない。シチュエーションに違いこそあれ、相手は私の理想とする人だったのだから。 良かった。相手が圭一さんで。そして、圭一さんが私の罪を全て知っても私を受け入れる人で良かった。 鷹野さんが語ってくれた罪に対する償いの姿勢。許されるために償うのではなく、償うという覚悟を貫いて生きるということ。 本当に辛い、苦難の道。きっと私の人生が終わるまで続く終わりの見えない旅。 でも、その旅を支えてくれる人がいる。一緒に十字架を支えてくれる人がいる。それは罪深い私に起こった奇跡。 私はこれからも周りの人を不幸にする運命なのかもしれない。だが、圭一さんが傍に居れば、その運命すら打ち破って見せてくれる気がする。 「圭一さん。も、もう少しだけ下ですわ・・・」 日が傾きかけてきた頃、私は一糸纏わぬ姿で圭一さんを受け入れようとしていた。 背中には乱雑に脱ぎ捨てられた私と圭一さんの服と下着があり、目の前には分身に手を当てて私自身に沈み込もうとする圭一さんの姿がある。 「こ、ここか・・・」 何度目かの挿入に失敗し、圭一さんは焦りの色を隠せないようだった。朱色に染まった太い圭一さんの分身が、何も生えていない私の恥丘を滑っていた。 「大丈夫ですわ、こうすれば・・・」 自分でも驚くほど淫らに、男性を受け入れる部分に指を当てて広げる。何も隠すものがない私の女性自身が圭一さんに晒されていると思うと、形容しきれない快感が私の中に込み上げてくる。 『時には情婦のように』という歌があるが、私は圭一さんのための娼婦になることに、何の抵抗も無かった。 「いくぞ、沙都子・・・」 痛みと共に、圭一さんが侵入してくる感触があった。ほんの少し、先端が埋没しただけで全身を引き裂かれるような衝撃がある。 「だ、大丈夫か。沙都子!?」 「く、思ったよりは痛くございませんわね・・・。もっと、奧によろしいですわよ・・・」 嘘だ。母がこんなものを好んでいたとは信じられないくらいに痛い。 圭一さんが私の奥底に入り込むため腰を進めるが、その度に激痛が走る。見ると私と圭一さんが繋がっている部分からは、うっすらと血が滲んでいた。 「おい、我慢するなよ。痛いんだろう!?」 「だ、大丈夫ですわ。この程度の痛みなんて、痛みなんて・・・」 歯を食いしばりながら答える。圭一さんのためなら自分の全てを捧げる覚悟はとっくに出来ていた。圭一さんが望むなら、命だって差し出しても構わないんだか・・・ッ! だが圭一さんは、私の膣内からゆっくりと分身を引き抜いた。粘液と血液の混じったものが、夕日を受けて輝く糸を引く。 「け、圭一さん・・・」 私では、幼い私の体では圭一さんを満足させることが出来なかったのだろうか? 落胆に私の顔が曇る。そんな私の頭に、圭一さんの右手が伸びた。 「沙都子、俺も初めてだからよく分かんないけど、こういうのってお互いが気持ち良くならないと駄目だと思うんだ。」 いつものように、温かい手の平が私の頭を優しく撫でる。それだけで、私は全身が悦びで満たされていくのを感じた。 圭一さんは、母を抱いていた男達とは違った。あの連中ならば、欲望のためなら相手の事も考えず、ただ腰を振り続けただろう。 しかし、圭一さんは快楽を目前にしても私のことを気に掛けて、その欲望を抑えた。 男の欲望を嫌と言うほど知らされた私だから、その決断にどれだけの重さがあったのかが分かる。 思春期の男子というものについては雑誌くらいでしか知らないが、女の子の事が欲しくて欲しくて、たまらなくなるらしい。 そんな時に、目の前に自分から求めてくる女の子が居る。それは空腹時にご馳走を出されたようなものだ。 しかもそれは初めての体験。誰もが夢見る大人の世界への甘く、甘美な扉だ。 だが、後少し進めば得られる快感を前にして、圭一さんは行為の中止を選んだ。自分の欲望よりも、相手の身を案じる道を選んでくれたのだ。 本当に、圭一さんの心遣いが嬉しい。でも、私だって相手に悦んでもらいたいんだ・・・。 「こういうのって、お互いが気持ち良くならないと駄目だと思うんだ」 苦痛に耐える沙都子の顔を見ているのに、これ以上耐えられなかった。 俺は突き進みたい欲望を必死に押さえ、分身を引き抜くと沙都子の頭を優しく撫でた。 そりゃぁ、俺だって沙都子の全てを貪りたい。でも、沙都子の小さな体では、俺の全てを受け入れることは無理なようだった。 隠された部分に出来た肉の筋に先端を入れるだけで、万力に挟まれたかのような圧力が分身に走る。それは俺自身に形容しがたい快感を与えてくれたが、同時に沙都子に苦痛を強いることであった。 本当に子供のような甘い考えだとは思うが、セックスというものは、片方だけが気持ち良いだけでは駄目だと思うんだ。 だが、頭はそう思っていても、いきり立った俺の分身は欲望を吐き出したいと自己主張をしている。 家に帰ったら机の奧からビニ本を出す必要があるな・・・。 「うわっ!」 そんなことを考えていたら、俺のその部分が柔らかいもので包まれた感触があった。見ると、沙都子が両手で俺の分身を包み、まじまじと見ている。 「さ、沙都子!?」 「・・・圭一さんの、苦しそうですわね」 先端と、竿の部分にかかった指が俺の快感を刺激して、分身が大きく跳ねる。 「あちらなら無理ですけど、ここでなら・・・」 どこで覚えたのだろうか、沙都子は分身を包み込むと、上下にしごき始めた。ぎこちなく、力も自分でするのとは違って弱い。 しかし、そのもどかしさがかえって俺に快楽を与える。年端もいかぬ少女に奉仕させる背徳感。 ああ、今ならイリーの『沙都子メイド化計画』が理解できる。あの、強気で生意気な沙都子が俺のために懸命になっているんだ・・・。 「なあ、沙都子・・・。擦るのも良いけど、くわえてくれないか・・・?」 だから、俺も調子に乗ってそれ以上の事を求めてしまう。下の口が駄目なら、上の口が欲しいと。 「こう、ですの・・・?」 小首を傾げながらも、沙都子が俺の先端をくわえ込む。快感が電撃のように走り、一気に射精感がこみ上げた。 「くっ、沙都子。もっと」 優しくと続けたかったのだが、沙都子には強くと聞こえたのだろうか。先端部分が下で転がされ、強く吸われた。 「うおおぉぉッ!!」 どくん、どくんと欲望が放たれる。それは一気に沙都子の口中を汚し、逆流してが口元から吹き出た。 「けほ、けほっ!?な、何ですの、これ。おしっこ・・・?」 液体の正体を知らぬ沙都子が、口元に付いた白濁のそれを舌で舐め取る。 その姿がとても淫らに見えて、俺は再び擡げようとする分身を収めるのに必死になってしまった・・・。 結ばれた私達が梨花との家に帰ってきたのは、日が落ちる直前の事だった。 セックスという意味では失敗なのかもしれないが、私達は肉体的な結びつきよりも強く結ばれた気がしていて、幸せだった。 あまりにも幸せ過ぎて、ここまでずっと両手を繋いでいた程だ。 「あっ、沙都子っ!探したのですよ!!」 小屋の前では梨花が立っていた。圭一さんと一緒に居ることを冷やかされると思っていたが、血相を変えて走ってくる。 「どこに行っていたのですか、鉄平が、鉄平が帰ってきたのですよ!!」 梨花からもたらされたのは最悪の報せ、私を虐待していた叔父が、北条鉄平がこの雛見沢に戻ってくるという報せだった。 またあの日々が戻ってくるのか、しかも今回は私を守り続けてくれていたにーにーが、居ない。 私は膝から力を抜けるのを感じていた。鉄平の帰還はこの楽しい日々の終わりを意味する。梨花もその事を悟っているのだろう、沈鬱な表情を浮かべていた。 「あ・・・」 膝がカクン、と曲がる。しかし、曲がった膝は土に付くこと無く、強い力で引き上げられた。 「どうしたんだよ、沙都子」 私を引き上げてくれたのは圭一さんだった。 そうだ、私には誰よりも心強いもうひとりのにーにーがいる。どんなことがあっても私の傍に居てくれる、誰よりも愛しい私の恋人がいる。 覚えていないはずの記憶の中、圭一さんが見せてくれた運命への挑戦と打破。その光景がありありと浮かぶ。 そうだ、私がトラップマスターならば、圭一さんはその罠を打ち破るトラップバスターなのだ。 仕掛ける者と打ち破る者が一緒なら、怖いものなど何も無いではないか・・・。 「をほほ、を~っほっほっほっほっ☆」 私は笑った。北条鉄平!?それがどうした。 お前よりも辛く、高い壁を乗り越えた私が、今更チンピラ風情に屈するわけがないだろう。 「みぃ、沙都子。どうしたのですか?」 心配そうな顔を浮かべて梨花が尋ねる。大丈夫だよ、梨花。私はもう負けないから。 「梨花も心配性ですわね。あんなチンピラ、私のトラップでお茶の子さいさいですわ。を~っほっほっほっ~♪」 こんなに愉快に高笑いしたのは久しぶりだった。今の私ならどんな運命にも、どんな罪の重さにも耐え切れることが出来ると思う。 圭一さん、あなたが傍にいてくれるのならば、私は無敵だ。 秋の月が夜空にかかろうとする中、戦いの始まりを告げる私の笑い声が、いつまでも高く響いていた。 終わり
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前回 れなぱん!(5) SIDE レナ 「ふあぁ…あう…」 私は圭一くんの上で腰をゆっくり前後させる。こうやってオットセイ☆を子宮口にグリグリと押し付けて、キスしてあげると気持ち良いのだ。 「はっ…あぁ…」 私が気持ち良ければ、圭一くんも当然気持ち良い訳だ。うっとりとした顔で吐息を洩らしている。 「クスクス…。んっ…帽子さん…着けてても気持ち良いんだ?」 口内に溜まった唾液を飲み込んで、圭一くんのシャツの下から両手を滑り込ませていく。 そのままシャツを半端に脱がせて、ピンク色の美味しそうなサクランボに指を滑らせる。 「気持ち良い…ぞっ!くうぅっっ!プリップリでコリコリしてて…はぁ…お…おおっ!」 「もう…んうっ…圭一くん。あっ…」 また私の中でオットセイ☆…大きくなった。 「ふふっ♪ふぅ…っ…っあ!」 湿度が高くて蒸し暑い部屋の中が私達の熱気で、更に蒸し暑くなる。 腰を前後にゆっくり動かして、オットセイ☆に膣肉を絡ませる。それは避妊具越しでも火傷しそうな位熱くて、私を狂わせていく。 「っは!…っは!はぅ…ぅううん!」 そう。それは身体がほてって、甘い疼きを伴わせて狂っていくのだ。 私は髪を肌に張り付かせて、もっとオットセイ☆が硬くならないかなっ?…って思いながら、圭一くんのかぁぃぃサクランボを愛撫する。 「んうっ!んはあぁっ!はあはあっ……はあ」 けど、これ以上張り詰める余地なんて無い位パンパンになったオットセイ☆を更に硬くするのは無理だろう。 しかし『欲張りなレナ』は満足していない。私は圭一くんの身体からシャツを首元までずり上げさせて身体を倒す。 男の子らしい立派な胸板に、自分の胸に密着させて乳首同士を擦り合わせた。 「んあっっ!!あっんんっ!!ふあぁ!け、けいいちくぅん!!っあうっ!!オットセイ☆がぁ…オットセイ☆が熱くて…んうぅ!!火傷しちゃいそうだよ!だよう!!!」 この体位で腰を前後させるのは難しい。やって出来ないという事ではないけど、どうせならもっと気持ち良くなりたい。 だから最初から遠慮を無くす。両膝を布団について、バチンと大きな音が鳴る位に激しく腰を上下させて子宮に打ち付けた。 「んあうっ!!ひうっ!!ど、どうかなっ!?気持ち良いかなっ!?レ、レナ!壊れちゃうっ!おまんこの奥が壊れちゃうっ!!あはぁっ♪」 強烈な快感に身体を震わせながら私が鳴く。 以前の私が嫌悪していた『媚びて甘えた…女の鳴き声』で。 「くはぁっ!!レナぁ!飛ばし…過ぎっ…だ!!あぁっ!!はあっ!!!」 私の首に腕を回して、身体を捩らせながら圭一くんが悶えている。 普段とは立場が逆の新鮮な感覚。 ああ…圭一くんからだと私ってこんな感じに見えるのかな? と熱に浮かされて蕩けきった頭で考える。 「あっ!!あっ!!っんうっっっ!!!!ら、らめぇっっ!!」 でも、そんな思考なんて、すぐに消し飛んでしまう。 圭一くんが私の動きに合わせて突き上げ始めたから…。 「っああ!!!!あっっ!!あっ!!!」 若さだけに頼った激しい動きに未熟な身体が悲鳴をあげる。しかし、それは苦しいとか辛いって意味じゃない。 そう。意識が飛びそうな位の気持ち良さという意味。 「っっふうぅぅん!!んむっ…んっっ!!んうぅ~~っ!!」 私は圭一くんの頭を抱き抱えて唇に吸い付く。 唾液と舌を絡め合わせて卑猥な音を出しながら、圭一くんの口内を貪る。 酸欠気味になっても唇は離さない。そうでもしないと絶頂をすぐに迎えてしまいそうで怖いのだ。 「んっ!!んっ!!んっ!!!んあっ!!」 だって今イッちゃったら死んでしまう。圭一くんは、まだまだイキそうにないから、このペースを落とさないだろう。 それは、つまり圭一くんが射精するまで何度も激しくイカされるという事なのだ。 以前、シャワーで自慰した時みたいに短時間で何回も絶頂を迎えるかもしれない。 正直凄く魅力的…でも怖い。快感が強過ぎて気がどうかしてしまうかもしれないではないか。 「っ…ぷはっ!!っはあ!!あっっ!!あんっ!!あんっ!!け、けいいちくん!!れな…れなっ!!イッちゃいそうだよう!!ふあああぁぁっっっっ!!イッても良いっ??い、良いかな??あぅっ!!!ああっっ!!」 でも魅力的な状況を目の前にしたら、そんな考えなんて頭の片隅に追いやられてしまう。 私に残っていた、ちっぽけな理性は自制心より欲望を取ってしまったのである。 「っふう…!!イッちまえよ!!我慢するなって!」 「んあっっ!!ああっっっ!!!!」 私は力一杯圭一くんの身体を抱き締めて、腰を荒々しく振る。一心不乱に圭一くんの首筋や肩に吸い付きながら・・・。 身体が震える。腰なんて、もうガクガクして足に力が入らない。 でも勝手に動くのだ。発情していてリミッターが外れ掛けていた私にとって、圭一くんが言ってくれた事は、そのリミッターを外すのに充分だった。 「はあっああぁっ!!!あんっ!あんっ!!お、おまんこが喜んでるぅ!!ひあぁっっ!!っは!!ビクビクッ…ってして…ジンジンしてるぅ!!!!ああっっ!!」 雌豹のポーズとでも言うのか、お尻を持ち上げてオットセイ☆が抜けるギリギリまで引き抜いた後、根本まで一気に降り下ろす。 『柔らかくてキュウキュウに締まった入口から、キツキツでプリプリなおまんこの中に一気に入れたら腰が抜けそうになる』 って圭一くんが言っていた。 「んはぁっっ!!いいよぉ!!!れなのおまんこ…ふあぁっっ!!バカになっちゃうよう!!!でも勝手に動いちゃうんだよ!!だよ!!!!」 唇の端から涎を垂らして蕩けきった顔で快楽に溺れる淫乱。 それが今の私にピッタリな言葉だろう。 自分が『嫌悪していた』醜い女の一面。 でも圭一くんになら見せてあげる。理由なんて要らない。 だって…圭一くんが望んでいるのだから。 「レ、レナ!!っあ!そんなに締めるなって!!うあっ!!」 ほら…圭一くんも悦んでいる。 私は腰の動きにスナップも効かせて膣で締め上げる。最近覚えた性技を織り交ぜながら二人で溶け合う。 例えば、お尻の穴に力を入れて膣を締めた後緩める。これを何度も繰り返しながら腰をくねらせる。 他にも舌を全身に這わせて吸い付いたり………学校では教えてくれない、男女の愛し方を二人で覚えていっているのだ。 「あっっ…!!も、もうらめぇ!!イッちゃう!!んはっ!!はあっ!!っ…あっっっ!!!!」 ビクッと全身の筋肉が硬直して上体をのけ反らせる。足の指をシーツを絡ませて圭一くんの身体に抱き付いて、甘く痺れる絶頂の感覚に酔い痴れる。 それでも腰がバカになっていて…止まらない。 ペースは落ちたけど、絶頂を迎えて敏感になった身体には酷というものだ。 「っあ!!!あっ!!あっ!!…あんっ!!!」 筋肉が弛緩する間も無く、すぐに二度目の絶頂を迎える。 目の前がチカチカして息が詰まって子宮がキュンと切なくて…。 「っはあ…!!お、俺も…もう少ししたら……。レナ…。ゴメンっ!」 「ら、らめぇ☆ 今動いたら…!!れな…れなは…ああっ!!」 ようやく大人しくなった身体に伝わる、ズンとした感覚。 私の膣を下からオットセイ☆でガンガン突き上げる圭一くん。 私が頑張るって言ったのに…結局最後は圭一くん任せか……。 でも良いや。圭一くんが満足してくれたら、私も嬉しいし。 『ねぇ…圭一くん。もっといっぱいしよう?魅ぃちゃんが来るまで、まだ時間は有るよ』 これが終わって少し休憩して…そう言ってみよう。 今は圭一くんが射精出来る様に頑張るのが先決だから…。 「んああっ!!ひうっ!!ま、またイッちゃうよう!! けぇいちくぅん!!ギュッてして!レナの事離しちゃ嫌ぁ!!あっ!!」 と言っても手を縛られている圭一くんには出来ない。それでも頑張って私の背中に手を回して、抱き締めてくれる。 そんな圭一くんが愛しくて、子供に言い聞かせるみたいに優しい声で言葉を紡ぐ。 「んうっ!圭一くん!!ピュッピュッしちゃおう!はあはあ!!レナが…レナがいっぱいオットセイ☆を揉み揉みしてあげるから…!!あっ!!一緒にスッキリしちゃおっ!!」 再び私は腰を激しく前後させる。動き難いけど、二人で頑張ったら苦にならない。 圭一くんが上下に、私が前後に動いてオットセイ☆を揉みほぐせば、もっと気持ち良くなれる筈だから。 「くうぅぅ!!堪らねぇ!」 「っはあ…!レ、レナも!!だよ!だよ!!」 二人して悶えながら、限界まで徐々に登り詰めていく。 「くぁ…!っはあ~!」 オットセイ☆がビクリと跳ねて射精するのを避妊具越しに感じる。 私は圭一くんの腕の中から抜け出し、上体を起こして再び圭一くんの上で足を開く。 「っはあ…はあ」 腰を浮かせて、ゆっくり沈めていく。 まだ射精を続けているオットセイ☆が、一滴残らず出し切れる様に手助けしてあげているのだ。 「ふう…うぅ…レ、レナぁ」 「クスクス☆…っふう。なぁに?圭一くん」 私の名を呼ばれたので呼吸を整えながら、圭一くんに聞き返す。 「ん…そのさ、そのまま足をガバッと広げてさ…そうそう。それで後ろ手をついて…」 こう?と私は言いながら圭一くんの指示通りに動く。 「あ!分かった♪圭一くん。レナのおまんこがオットセイ☆を食べちゃってる所…見たいんだ?」 「ま、まあ。うん」 「うんうん。見せたげる。ほらぁ…モグモグ☆」 腰をクイックイッと捻って私の『お食事』を見せつける。 オットセイ☆がヒクヒクと痙攣して…また硬くなってきた。元気いっぱいで甘えん坊でかぁぃぃよう。 「は、はうぅ~!オットセイ☆かぁぃぃようぅ!」 甘酸っぱい二人の汗と私の女の匂いがプンプンする部屋の中で、2ラウンド目の準備に入る。 「ねぇ?圭一くん。もう一回しよっ?まだ魅ぃちゃん来ないし…次は圭一くんがしたい様にして良いから」 ずぶ濡れになった下着を床に放り投げて、私は服を着直す。圭一くんは服を着たままHするのが好きだから、わざわざそうしたのだ。 先程の後片付けをして、圭一くんの手からタオルを外して抱き付く。 「ねっ…まだレナ物足りないよう…女の子の日になったら、出来なくなるよ、H。だから今の内にしときたいな…」 圭一くんが壁時計をチラッと見て口を開く。 「あ~…。でも後少ししたら来るんじゃねぇか?ちょっと時間が詰まってる感も…」 それを聞いた私は頬を膨ませておねだりした。 「え~?大丈夫だよ~。魅ぃちゃんが来たら、すぐに止めちゃえば良いんだから。それに…」 圭一くんの下着の中に手を入れて優しく擦る。 まだ大きいままのオットセイ☆を弄び、「ほらオットセイ☆さんもまだ、遊びたいよ~って言ってるんだよ。だよ」 とか挑発してみる。 「う~ん…じゃあ魅音が来るまで…」 腕組みして考えていた圭一くんが導き出した答えは、こんな感じだった。 ちょっと消極的だ。やっぱりスッキリしちゃって満足したのか? 私は何度も言うが全然満足していない。 秘部が疼いて疼いてソワソワしてしまうのだ。 「…したくないかな。かな?」 ちょっと目をウルウルさせて聞いてみる。 「い、いや!そんな事は無いぞ!」 と、両手を大袈裟に振って否定する圭一くんを見て私は口を開く。 「なら…ねっ?レナ。おまんこウズウズしちゃって我慢出来ないの…」 圭一くんの手をワンピースのスリットから中へ導く。 「凄い濡れてるな…」 私の秘部を優しく指で擦りながら、圭一くんが呟く。 やっぱり自分でするより圭一くんにして貰った方が『気持ち良い』…。 「ふぁ…あ…」 「よし、レナ。ほら俺の上に来いよ」 そう言われた私は、胡座をかいている圭一くんの上に跨がろうとして、良い事を思い付いた。 「圭一くん。レナのわがまま聞いてくれるかな。かな?」 「?」 「あのね…あのね。圭一くんのお膝の上に御姫様抱っこして貰いたいな…」 「ああ。御安い御用だぜ」 私は圭一くんの膝の上に横を向いて乗った後、首の後ろに手を回す。圭一くんが背中を支えてくれたので身体の力を抜いて身を委ねる。 「う~ん…。御姫様抱っこってより揺籠だな」 「違うよう!レナが御姫様抱っこって言ったら御姫様抱っこなんだよ!だよ!」 そこは私も譲れない。確かに揺籠の様だが、私にとっては御姫様抱っこなのだ。 「ぷっ…分かった分かった。そんな力一杯に否定しなくても良いじゃねぇか」 「はうぅ~…。圭一くんは意地悪なんだよ…だよ」 二人でクスクスと笑って私は『幸せってこういう事なんだな』と思う。 圭一くんと一緒に居れる事が幸せ。 助け合える仲間が居て幸せ。 お父さんも再就職して楽しそうで、家の中が明るくなった。 これ以上の幸せがあるだろうか? 「ねぇ…圭一くん」 「どうした?」 「大好き」 とびっきりの笑顔でそう言って、腕に力を入れて圭一くんを引き寄せて口付けをする。 啄む様な口付けを堪能した後、圭一くんの舌が口内に侵入してきた。 「ん…ん」 熱い…発情しきった身体が熱い。そして圭一くんの舌も、密着している身体も…全部熱い。 「ん…ふぅ…はぁ…はぁ…」 私は舌を絡め圭一くんを受け入れる、手を引いて家の中に招き入れる様に。 まずは私から。圭一くんの柔らかい舌をちょっぴり吸い、舌の裏を舐めてみる。 「ちゅっ…ちゅ…ぴちゃ…っちゅ」 焦らす様に不規則に舌を這わせて、たまに力強くピンと弾く。続いてお互いの唾液を絡めながら舌で戯れ合う。 「ふぅ…っふう!…っはあ…あむ…ん」 ピクリピクリと私の身体が小さく震える。薄目で圭一くんを見たら目の前がトロンとしてきた。 身体が溶けてしまいそうな甘い甘い気持ち良さ。 片手を首から圭一くんの手に重ねる。 そしてゆっくりワンピースのスリットの中に誘導して、少し足を開く。 『レナのここを可愛がって』 と、重ねた手を動かして、圭一くんの手を秘部になぞらせる。 「んうっ…ん。ふぁ…あ…ぴちゃ」 控え目な動きで指が秘部を上下に擦る。手を再び圭一くんの身体に戻して、両手でしがみつく。 口内を犯され、秘部を愛撫される。 凄く幸せ…。 私は圭一くんのTシャツを握り締めて、自分の唾液を送り込む。 「んっく…ちゅる…」 私も気持ち良くしてあげなきゃ…名残惜しいけど。 唇を離してTシャツを捲りあげる、舌先でかぁぃぃサクランボを転がして愛撫し始めた。 「ぴちゃぴちゃ…あふ…ん…ん…!」 指が一本、膣に挿入される。緩慢な動きで抽出され徐々に速くなっていく。 「はは…。もう準備完了!…って感じだな」 「んっ…ちゅっ!ちゅ…っはあ…あっ…ま、まだ…準備出来て無いっ…んうっ!」 指を3本に増やされ激しく掻き回される。 くちゅっ!くちゅっ! そんないやらしい音を出しながら、愛しい圭一くんの指を美味しそうに咥え込む。 「んあっ!あっ!けぇ…いちくぅんっ!らめぇ!らめえぇっ!」 膣壁から膀胱をグニグニと揉む様に愛撫される。 身体中をゾクゾクとした電撃が走る。何度も何度も…。 「あんっ!んうぅ!あっ…んっ!!あんっ!!」 強い刺激に身体をのけ反らせる。私の首筋に圭一くんが舌を這わせてきた。 ザラザラした舌の感触と膣が壊れそうな位の激しい愛撫。 私は酔っていく。情熱的で愛情のこもったテクニックに……。 「レナ…色っぽいぞ……。そんなに気持ち良いか?」 と、耳元で圭一くんが呟く。 「んうぅっっ!!んあっ!!あっ!!い、良いよう!!も、もっと!!してぇっ!!っはあぁ!!」 「なら、もう一つオマケで…いっただきま~す!」 ふざけた口調で圭一くんが服の上から胸に…乳首に甘噛みして…だ、駄目。今、それをされたら…! 「んうっっ!!らめぇ…!!溶けちゃう!っはあ…!!レナ…どうかなっちゃうよう!!」 痛いくらい自己主張している乳首を溶かす優しい刺激。味わう様にネットリと舌で転がされるのだ。 圭一くんの頭を掻き抱きながら、私はイヤイヤと首を激しく左右に振る。 息があがる。自分が喘ぐ鳴き声を遠くで聞いている様な感じ。 目の前がぼやけて、身体がフワフワする。 「っああ!!ふあぁあっ…!」 圭一くんが激しく手で膣を掻き回す。そして親指をクリトリスに添えて強弱を付け弾く。 「あうぅ!そんなに吸ってもっ!…はあ…んっ!おっぱいなんか出ないんだよ。だよう!……んあぁっ!」 先程と同じくネットリと舌で愛撫され、それに加えて乳首に吸い付かれる。 「うんうん!そうだよな!やっぱり服の上からより、直接しないとおっぱいは出ないよな!くっくっく!」 楽しそうに笑いながら圭一くんが服を脱がさにかかる。それを私は制して、乱れ気味の呼吸を整えつつ口を開く。 「っはあ…はあ……。ん……圭一くん。レナもう我慢出来ないよ……入れて?」 このまま愛撫されて絶頂を迎えるのも悪くない。でもやっぱりオットセイ☆で気持ち良くなりたい。だから・・・。 「俺もそろそろ入れたいなあ~って思ってたところだからさ…。あとレナ。ちょっとお願いがあるんだけど」 「…はう?何だろ。だろ?」 「……目隠し…して良いか?」 「はうぅ…め、目隠し…」 「いや、嫌なら諦めるけど…その…してみたいな」 「け、圭一くんがしたいなら…良いよ」 私は圭一くんの願いを了承して、ポケットから避妊具を取り出す。 圭一くんは私を膝から降ろして、避妊具をオットセイに被せる。そして先程も使っていたタオルが、今度は私の目隠しに使用される。 「目隠しするぞ」 「うん…」 目を閉じて目隠しされるのを待つ。そして痛くない程度の力で縛られる。 胸がドキドキする…。何と言うか…H。 「よし。レナ。次は四つん這いになってくれ。もうちょっと足を開いて…良いぞ」 視界を遮られた私は、言われるがままに四つん這いになる。ちなみに圭一くんは後ろからするのが好き。私も・・・・・・好きかな。 犬みたいと言うか、うん。やらしい言い方をするなら 『交尾』 みたいで。 それに奥までオットセイが入って『良い』のだ。 「んうっ…んっ…んっ…」 圭一くんがお尻を両手で持ってグニグニと揉みながら、オットセイ☆を秘部に擦り付ける。 「俺さ…レナの事好きだぜ」 圭一くんが急にそんな事を言い始める。 何度言われても、凄く嬉しい。 「レナも圭一くんが大好きだよ…っはあぁ」 オットセイがゆっくりと私の膣内に入ってくる。そう。…ゆっくりゆっくり…焦らしながら、掻き分けて入ってくる。 「ありがとうな。っふう…レナの事、大事にするから……ん」 「はあ…あ…圭一くん……ありがとう」 やっぱり私は幸せ者だ。こんなにも大切にして貰えて愛してくれる。 「あ…はあ…んんっ!」 だから私も圭一くんを大事にしたい。 そう想えるのだ。 「あっ!あんっ!」 まだお子様な私に出来る事なんて、そう多く無い。 私が今してあげれる事は何でもしてあげたい。 だから私は乱れる。圭一くんに愛されて悦ぶ姿を見せたい。見て欲しい。 大好きな人に…圭一くんに愛されて私は幸せです。 ずっと私を圭一くんの『一番』にしていてください。 「ふあぁ…っ!はあっ!あっ!あっ!っっ!!」 オットセイ☆に膣内を擦りあげられる。激しくはない、でもテンポ良く私の奥をノックして優しく溶かしていく。 「ふぅ…んっ…ん」 微かに聞こえてくる圭一くんの息遣いが私を興奮させる。 『私が圭一くんを気持ち良くさせてあげているんだ』って。 「っんあ!あっ!!わんちゃんのっ!はあ…はあ…格好!あっ!気持ち良いよう!!あんっ!」 上体を布団に付けて、お尻を高く上げて圭一くんの腰に押し付ける。 そしてお尻を私も捻ってオットセイ☆を包み込む。力一杯膣肉で締め付けて『いやらしい下のお口』でしゃぶりつく。 「はうぅ~!!それ…凄くっ!あんんっ!!!良いよっ!!んんっ!!も、もっとぉ…っはあ!」 圭一くんが私のお腹をグッと押さえて圧迫する。するとオットセイ私の膣を更に抉ってきて…腰が抜けそう。 凄く気持ち良くて、お尻をフリフリしながら身体が悦ぶ。まだ私達は子供なのに、こんな気持ち良い事を知ってしまったのだ。 先程の愛撫で登り詰める一歩手前だった私は早くイキたくて仕方無い。 「あっ!!けぇいちくぅん!!レ、レナはっ!ひうっ!!スケベなわんちゃんなんだよ!っだよ!レナのHなおまんこを躾て欲しいなっ!!あうぅ!!」 視界が塞がれているからだろう、いつもより圭一くんを感じる。視覚以外の感覚が冴えているのだ。 圭一くんの息遣いや、打ち付けられる腰の動き、オットセイ☆が私を貫いている感覚も凄い分かる…。 「う…はあっ…。躾…か」 「ひゃうっ!!んあぁっ!!!あっ!!あっ!!」 圭一くんが私の腰を力強く握って、ガツガツと叩きつける様に腰を打ち付ける、一突きごとに膣内が抉られていく。 「あっっ!!あっ!!!!んうっ!!あっ…ああっっっ!!!!!!」 不意に迎えた限界に私は布団を握り締めて、身体を震わせる。 下半身が痺れて力が入らない、頬にあてがっている枕は私の汗や涎で濡れてしまっている。 「っはあ…はあ…はあ」 私が達したのが分かったのか圭一くんが動かなくなる。 そして私の身体を抱き締め耳元で囁く。 「イッたんだ?駄目じゃねぇか…躾の途中なのにさ。これはお仕置しないとなぁ…」 意地悪…でも優しい口調で語りかけてくれた後、フワリとした浮遊感を感じて一瞬身体が強張る。 私は今どんな格好をしているのだろう。分かっている事は どうも圭一くんの膝の上で無理矢理足を広げさせられている という事だけ。 「っは…。け、圭一くん…」 「今レナが、どんな格好しているか?って聞きたいんだろ?」 「う、うん」 言わんとしていた事を圭一くんに先に言われてしまう。 「すげぇ格好してるんだよ…俺の上で足をおっ広げて、オットセイ☆を全部咥え込んでるんだぜ?スケベなレナが大好きな格好だろ。なあ…」 「はうぅ…」 羞恥で身体が熱くなる。オットセイ☆で膣奥をコツコツとつつきながら圭一くんが続ける。 「おぉ…今、きゅう~って締まったぜ。そうか。これ程度じゃあお仕置にならないよ…なっ!!」 「っあう!!?」 敏感になった膣内にズシリと伝わるオットセイ☆の感覚に、私は悲鳴をあげる。 倒れそうになったところを、圭一くんが腰に手を回して支えてくれた様だ。 「あんっっ!!ひあぁっ!!あっ!!くぅっ…んん!!」 下から突き上げられ、私の身体の中を快感が駆け巡る。 「っくう…!はあぁ…レナ…レナッ!」 「あっ!!うぅんっ!!け、けぇいちくん…またイッ…ふあ!!」 胸を鷲掴みにされ、乳首を軽く摘まれる…。 まだイッたら駄目だ!って事だろうか? そうだ。これはオシオキなのだから、我慢しないと圭一くんに怒られてしまう。 「ちゅ…!ちゅぱ…!んっ!んっ!!」 私は手探りして圭一くんの手を取り、口に含む。我慢すると答える代わりに愛情を込めて奉仕する。 「んうっ!!んっ!!ちゅぽっっ!!…あむ……」 痺れる身体に鞭打って腰をカクカクと前後に小刻みに振りながら、華奢な指に唾液を絡めて舌を這わせた。 「ふぅ…んん!!はあぁ…はうぅっ!」 親指で乳首を転がされ、オットセイ☆で膣内を掻き回される…。 それに加えて、首筋を強く吸われて私は身を捩らせ快楽を享受する。 「レナ…そろそろ俺限界だからさ…。くぅっ!ちょっと激しくするぞ」 そう言って圭一くんが私の身体を仰向けにしてのしかかる。 本当は圭一くんの顔を見ながら、私も絶頂を迎えたい。 何も見えないから寂しい…。不安。 全てを委ねる他無い。だから私は両手、両足で圭一くんの身体に抱き締めて安心感を得る。 「あっ!あっ!!あっ!!はぁん!!」 圭一くん!圭一くん! 私は愛しい『彼』の名を呼び、もっと強く愛してとねだる。 全身を支配する『女の本能』が燻る。 射精を促す様に自分からも腰を振って刺激してあげる。 「んあぁっっ!!ああっ!!やぁ…!!ま、また…来ちゃうよう!!」 目隠しされて抱かれるのって凄く興奮するんだな。 本当の意味で圭一くんに身を委ねて、されるがままになるからだろうか? 多分そう。 短時間で何度も絶頂を迎えさせられるし、何よりいつもより圭一くんも興奮している…。 私との行為を楽しんでくれている。 それだけでも充分。 胸の中が暖くて嬉しい気持ちになる。 「レナッ!くうぅぅ!!っ!何が来るんだ!?言ってみろよ!」 荒々しく私を貫きながら聞いてくる。 「っんう!イッちゃうよう!!おまんこがキュウッ~!ってなっちゃう!!っふあ!!け、圭一くんオットセイ☆にイカされちゃうよぉっ!!!」 「っは!はあ!なら一緒にイッちまおうぜ!!」 「う、うん!!はあんっ!!あんっ!!あんっ!!!ら、らめぇっっ~~!!」 ラストスパートに入った圭一くんが私の膣内をオットセイ☆で荒らして回る。 子宮が壊れそうな位突き上げ、力一杯叩きつけられる。 そして円を描く様に腰を動かして膣壁を擦る。 お礼にオットセイ☆の頭を膣肉で締め上げる。 「っく!!ふ…はああぁぁぁぁ」 「んあっ!!あうっ!んうぅ!!!」 オットセイ☆がビクッと震えて、膣内で暴れて射精する。 その刺激で私も絶頂を迎えた。 圭一くんが子宮口にオットセイ☆を擦り付けて、長い長い射精をする。 避妊具が無かったら射精されるむず痒さで、もっと気持ち良いのに…。 私はそんな事を考えながら、呼吸を整える。 「っはあぁ~。レナは…相変わらず凄いよな…。ふう……日に何回しても、絞り取られる感じだな」 オットセイ☆を膣内から抜いて、目隠しを外してくれながら圭一くんが満足そうに口を開く。 「クスクス…。圭一くんもオットセイ☆も凄いからだよ。だよ」 避妊具を外してオットセイ☆に舌を這わせながら続ける。 「魅ぃちゃんが来るまで、オットセイ☆をしゃぶしゃぶしてあげるね」 「マ、マジかよ…。嬉しいけどさ…その…もう出ない…うあっ!」 オットセイ☆を口内に含み、舌で小刻みに舐め回しながら上目使いで、圭一くんに目配せをした。 『まだ大丈夫!私達若いから』ってね。 「いやぁ~…。二人共ありがとね~。おじさんだけだと宿題終わんなくてさ」 魅ぃちゃんが私達のテキストを手早く書き写しながら、そんな事を言う。 一学年上の魅ぃちゃんが私達と同じテキストを課題として出されている事実に、心の中でツッコミを入れつつ私は口を開く。 「でも魅ぃちゃん。そのテキストだけだよ?後は自分でやらなきゃ駄目なんだよ。だよ」 左手をヒラヒラと振りながら、魅ぃちゃんが笑う。 「分かってるってぇ~!おじさん位になると残りの課題なんて楽勝だよ!最終日までに終わらせるからさ!」 「あ~…。ちなみに、あとどれくらい残ってるんだよ?」 疲れた顔で麦茶を飲みながら、圭一くんが魅ぃちゃんに質問する。 ちなみに、あの後二回ミルクを口で絞り取った。 ちょっと張り切り過ぎた。圭一くんがゲッソリしている。 けど私がお月様が来る前に満足して貰わないと、後々可哀相だから…。ねっ? とか自分を正当化してみる。 「え~っと。読書感想文に日記に…自由研究だけだよ」 「全部じゃねぇかよ!!」 部屋の中に私達の笑い声が木霊する。 私は幸せな気持ちで、三人で午後を過ごしたのだった。 <続く> れなぱん!(7)
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沙都子ちゃんは、あまりの痛みに身をこわばらせていた。 「ゃぁぁああッ! ぬ、抜いて、抜いてくださいまし、抜いてくださいましぃぃ!」 「大丈夫ですよ……沙都子ちゃん……まだ、始まったばかりですから」 自分が自分で嫌になる。 沙都子ちゃんが好きだというのに……いや、好きだからこそやっているのだが…… とにかく私は、抽送を続ける。 「やっ、やっ、やですぅぅ、ぬ、ぬぃてぇぇ! ふわぁああああああん!」 「沙都子ちゃん、もうちょっとだから、もうちょっとだから、我慢して!」 私もつらいというのは、たぶん自分を誤魔化すための言葉だ。 事実私は、辛くないのだ。 それどころか、愉悦の笑みさえ浮かべてるではないか。 そんな自分の内なる暴力性に気付き、 うろたえ、蔑み、嫌っていようと…… 私は続けるのだ。 「沙都子ちゃん、これで、最後だから」 これを突き入れれば忘れてしまうのだから。 沙都子ちゃんに贈る、私からの、最初で最後の花束。 ひょっとすると……私は沙都子ちゃんの事が …………………………………好きだった。 (もうオチは分かっているでしょうが、続きを読むには「リテ・ラトバリタ・メイド」と唱えてください。) 「はい、もう終わりですよ、沙都子ちゃん」 「う、うう……酷いですわ、監督……」 そう、これで何もかも終わりなのだ。 雛見沢症候群は、たった今より、急速に撲滅される! 沙都子ちゃんは、そのための実験台だった。 一度そう思ってしまうと、こんな職業をやっているというのに心が痛む。 「よかったですね、沙都子ちゃん」 「何がですの……三本もお注射を打たれて、何が良かったんですのよ……」 沙都子ちゃんはぐったりしてしまっているけれど、 薬の副作用ではないだろう。 たしかに沈静の作用はあるが、ここまで強力じゃない。 さっきまで泣き叫んでいたせいだ。 「これで……もう少しすれば……お別れかもしれませんね」 「? 何を言ってますの?」 「いえいえ、こちらの話ですよ……沙都子ちゃんは、悟史くんが帰ってくるとしたら、 まずどうしてあげたいですか?」 「ま、ますます意味がわかりませんわ。支離滅裂でしてよ」 そういいつつも、真剣に考え込む沙都子ちゃんをかわいいと思う。 一時は本当に、自分の家の子供にしたかったぐらいなのだから。 「……とりあえず、挨拶しますわ」 「はは、そうですね。挨拶は大切です。 でもですね、私が聞いているのはそういうことじゃありません。 ……何度も言っているように、私は沙都子ちゃんの幸せを願っています。 もし、再会がどんな形であっても……沙都子ちゃんは……受け止められますね?」 「な、なんですの? もしかしてわたくしの体が目当てですの?」 沙都子ちゃんが左右の腕を掴んで、身を固めた。 何か勘違いされたようだ。 「ふふ……単刀直入に言いましょう。 悟史君は生きています。そして……私は居場所を知っています」 「知ってますわ」 「へ?」 即答だった。 「にーにーも……同じ病気なんでしょう?」 「な、なぜ?」 「分かりますもの。兄妹をなめないでくださいませ……っていうのは嘘ですわ。 詩音さんも案外間抜けなんですのね。 あんな浮かれた顔していましたら、誰でもわかりますわ」 沙都子ちゃんは、そう言って笑った。 その端には涙があった。 本当は、信じきれなかったのだろう。 詩音さんのことだって、確証ではないのだから。 「悟史君は寝たきり生活だったので、まずリハビリを始めなければなりません。 若いので筋組織の回復は早いと思いますが……後遺症は考えられます。 今までどおりの生活が保障されるとは限りません……が、中にはそういう状態から回復するどころか、 以前より増強されたという例もありますから」 「に、にーにーが筋肉ムキムキになって帰ってきますの?」 「ええ、そうかもしれませんね」 私は冗談用の微笑を、沙都子ちゃんに投げかけた。 沙都子ちゃんは一緒になって、笑ってくれる。 この一瞬だけ……いつも、時が止まった気がする。 「みー、沙都子、いっぱいお注射されてかわいそかわいそなのです」 「梨花? 居ましたの?」 「さっき来たばっかりなのです。もうお注射が終わったから、 入っていいといわれたのですよ」 そういいながら、梨花ちゃんは沙都子ちゃんに抱きついて、 頭を撫でていた。 微笑ましい光景だ。 ずっとずっと見ていたい。 でも……それも……雛見沢症候群が根絶されれば…… 「入江も、かわいそかわいそなのです」 「へ? あははは、嬉しいなぁ」 突然の梨花ちゃんの手に、私はくすぐったいものを感じたけど、 それを受け入れた。 「いっぱいいっぱい撫でてあげますから」 「ありがとうございます」 「だから、泣くのはやめてほしいです。いい大人がみっともないですよ」 ドキッとした。 自分が涙を流していることさえ、気付かなかった。 「い、いえいえ、ひ、雛見沢症候群の、根絶は……私の、夢でしたから」 涙を流したことが分かったとたんに、 私の声は涙声になってしまう。 何とも不思議な体だった。 「だったら、笑うですよ。にぱー☆」 「に、にぱー☆」 「……入江、もう決まっていたことなのですよ」 「何がですか?」 私は涙をぬぐって、梨花ちゃんの顔を見た。 不思議と、十歳は大人びて見えた。 「入江が必ずすると念じたことは、入江は必ず成すのです。 だから……どうか、念じてください。 お魎が入江をどこかには行かせないのです。 お魎だけじゃない。雛見沢の皆が、入江をこれからも必要とするのですよ。 走って転んだときは、誰に言えばいいですか? お風邪を引いたときは、誰に言えばいいですか? もし……誰かが大怪我をしたとき、神様に祈れとでも言いますですか? 神様は居ますが、成すのは人間なのですよ。 神様は最後の最後に、人差し指でほんの一押しするだけなのです。 特にここの神様は……生意気ですから」 そうして梨花ちゃんは、にっこり笑って言うのだ。 「ふぁいと、おーなのです」 「あはは、ふぁいと、おー」 私も同じように、やった。 ふぁいと -stay hinamizawa- ―完―
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「おうおうおうっ! やってくれんじゃないのっ! ブチ撒けられてぇかぁぁぁぁっ!!」 だんっ! と床に叩きつけられて、梨花は、こほ、と咳き込んだ。思いつく限りの罵声を口の中で吐きながらも、涙で滲んだ視界の向こうで狂った笑いを浮かべている、園崎魅音――いや、この場合は園崎詩音と言うべきか――を睨みつける。 右手の注射器の頼りない感触に身震いしながらも、梨花は詩音からじりじりと間合いをとった。 手詰まりだった。奇襲が通用しない今となっては、古手梨花と園崎詩音とではスピードもパワーも差がありすぎる。催涙スプレーは突き飛ばされた時にどこかに飛んでいってしまった。 (くそ、こうなったら……) 誰があんたなんかに殺されてやるもんか。 そう胸中で吐き捨てて、梨花は背中に隠した包丁を手に取り、自分の喉元に突きつける。 そうしている間に、すでに詩音は梨花の目の前まで来ていた。 そして詩音は哄笑しながらバチバチと放電するスタンガンを振りかぶり――。 「……あれ?」 そのまま床に転がっていた催涙スプレー缶を踏みつけて、ごっちーん、とひっくり返った。 「……………………」 包丁の切っ先を自らの喉に当てて硬直したまま、梨花は目の前で目を回している詩音を眺めていた。 やがてそろそろと包丁を下ろすと、包丁の背でつんつんと詩音の頬をつついてみる。 ……反応なし。どうやら完全に気絶しているらしい。 とりあえず、梨花は注射器の針を詩音の腕に刺すと、ちゅう、と中の薬剤を注入する。これで、とりあえず詩音の発症の危険は去った。 ほっと肩を脱力しかけて、梨花は慌てて首を振った。自分は園崎家の地下に監禁されている魅音と沙都子を助けなければならないのだ。 園崎魅音として雛見沢をあちこち駆け巡っていたことから、祭具殿の鍵はおそらく常に身に着けているはずだ。そう考えて、梨花は詩音の身を確認しようとした。 だがまだだ、と首を振る。雛見沢症候群の危険はないとはいえ、さっきの状況から考えると目を覚ました詩音が襲い掛かってくる可能性は十分に高い。 梨花は周囲をきょろきょろと見回すと、物干し用のロープで目を止めた。そのままいそいそとロープを持ち出すと、詩音の両手と両足をしっかりと縛る。ロープを結び終えると、梨花はうつ伏せに倒れた詩音の腹に跨ると、ぺたぺたと詩音の上半身を調べ始める。 上着のポケットを裏返し、ジーンズの尻ポケットにごそごそと手を突っ込んでみるが、 (……ないわね) 芳しくない結果に、ふむと梨花は腕組みした。後ろにないとなると、 (やっぱり、前にあるのね) 頷いて、梨花は詩音の身体を仰向けにひっくり返し、再び馬乗りになる。 ふと、梨花はきょろきょろと辺りを見回した。周囲には誰もいない。 無論、そんなことなどわかりきっているが、そこはそれ、儀礼的なものに理由などないのだ。 そのまま、モデルガンのホルスター、ジーンズなども確認してみるが、やはりそれらしきものは見当たらない。 (……おかしいわね) 苛立ちに、梨花は眉根を寄せる。何処だ、何処にある? まだ魅音と沙都子をいたぶる必要があった以上、飲み込んでいるなどということはないはずだ。ならば何処に――。 苛立ちは焦燥へと変わり、せわしなく視線が動き回った。 と。 そこで、梨花は二つの場所で視線を止めた。 即ち――詩音の、胸と、股間に。 たしか、尻の中に針金を隠して脱獄した脱獄犯というのを以前にTVでやっていた。ならば、詩音がそんな場所に隠しているということは十二分にあり得る。 なにせ穴は二つあるから可能性は単純計算で二倍だ。 梨花は詩音の奇抜な発想に驚愕し、そしてそれを見破った自分の閃きに感謝する。 (待っていて、沙都子、魅音。すぐにこの拷問狂の手から救い出してあげるから) 新たに決心しながら魅音の服に手をかける。上か下かどちらからやるか迷ったが、ライブ感を出すために上から剥いていくことにした。 ふと、梨花は自分の状況を確認してみる。両手両足を縛られて気絶した女に跨って、それにぺたぺた触れながらひん剥こうとしている幼女。 (どう見ても、身体に隠したものを探っているようにしか見えないわね) 力強く頷いて、梨花は、ぱん、と自分の頬を張って気合を入れた。 続いて、自分の目前で静かにいただきますと合掌すると――。 がばちょ、と詩音のTシャツをまくり上げた。 「おおっ」 始めに見えたのは黒い花。 鎖骨の辺りまでまくり上げると、黒いブラに半分包まれた詩音の豊かな乳房が顔を出した。 さて、と梨花は再び腕を組んで考えた。 やあスカリー。詩音ちゃんの胸に隠すとなると、どこら辺が一番怪しいと思うかな? やっぱり胸に隠すとなると基本は胸の谷間だと思うわ、モルダー。 脳内会議で出した結論に、完璧ね、と梨花は会心の笑みを浮かべる。なくても下を探せばいいだけだし。 そうと決まれば、と詩音の胸にシフトするために跨りながら体を前にずらす梨花。 しかし、そこではて、と首を傾げる。 (……これ、どうやって外すのかしら) ぼんやりと母がつけ外ししているのを見た記憶はあっても、具体的にどうやっていたのかまでは思い出せない。 がくり、と梨花は膝をついた。またもや自分は間に合わず、沙都子も魅音も救えず、そして再び六月は回り続けるというのか。 (ごめんなさい、沙都子。ごめんなさい、魅音。……そしてごめんなさい、お母さん) こんなことなら穴の開くほどじっくりきっちりむっちり確認しとくんだったよ畜生くそう、と続けて、梨花は意気消沈した視線を下に落とし――。 その目が、驚愕に見開かれた。 そこにあったのは、さっきの包丁。 梨花は包丁を掲げながら、この素晴らしき偶然を神に感謝した。 しかし、あぅあぅと威張るナマモノを連想したらなんだか腹が立ってきたので、懐にしまっているおしおき用銀紙をがむがむと噛んでおく。 ぎゃああ、という悲鳴が何処かから聞こえてきたが気にしない。 閑話休題。 包丁を構えると、梨花は詩音の胸の間にその切っ先を当てた。傷をつけてしまうといろいろと商品価値とか落ちるので、ブラを切るのには慎重の上に慎重を期することにする。 キコキコと包丁を前後にスライドさせるのに呼応して、ぷちぷちと繊維が切れる小気味よい音に、ふふふ、と梨花は思わず含み笑いを漏らした。 いやあくまで音にだってば。 そんなこんなの内に最後の一本までナイロンがぷつりと切れ、梨花はわきわきとした手つきで双丘のてっぺんの黒帽子をつまみ取る。 「おおー!」 ぽよぽよと重たげに揺れる乳房に梨花は思わず歓声をあげた。 ブラを外すという、たったそれだけのことでこんなにも揺れるものなのか、おっぱいは。 感心しながらも、梨花は当初の目的のである胸の谷間を確認しようと、がっちりと乳房を両手で握った。 掌からは、弾力と柔らかさがブレンドされた心地よい感覚を返ってくる。指の間からは、乳肉が窮屈そうにはみ出ていた。 そのまま指で先端をつまむと、ぐい、と左右に開く。 「……え?」 梨花は呆然と声を上げる。ない。鍵どころか、はさんだ痕さえ残っていなかった。 (くっ、ならばやはり下の方だというの?) まさかそんなところに隠すなんて。 戦々恐々としながらも、梨花はズボンの方に手をかけようとした。 だが、と思い留まる。そして一つの考えが浮かんだ。 (……この胸が、偽者である可能性) いえ、まさか。とその考えを切り捨てたくなる。つーかそろそろ詩音ファンに刺されそうだし。 しかし、可能性のある以上はそれを一笑に付して却下するわけにはいかない。コマンド総当りはAVGの基本なのだ。 梨花は上半身の方に重心を移し、再び乳房をぎゅむ、と握る。やわらかい感触。対して自分の胸を見下ろしてみる。 すとーん。 まさに断崖絶壁。マロリーも「そこに崖があったから」とか言って登頂をあきらめそうなくらいの絶壁ぶりだ。さすがに大石のような三段オリーブ園ほどではないにしても。 なんだか、無性に腹が立ってきた。 もみゅもみゅもみゅ。 一心不乱に詩音の胸を揉み倒す梨花。親の敵でも見るかのように目尻を吊り上げて、こやつめっ、こやつめっ、と強く握っては緩める。 くそう、こやつのおっぱいは何が入っているというのだ。やはり夢か? 夢が詰まってるのか? と、何かに気づいたように梨花はぴたりと手を止めた。 ぱ、と手を離すと、乳房の先端部がぴんと自己主張しているのが見える。それに梨花はニヤリと邪悪な笑みを漏らすと、ちゅうう、と乳首に吸い付いた。 「……くぅ、ふぁぁ……」 瞳を閉じたままの詩音が、梨花の愛撫に反応して悩ましげな吐息を漏らす。だが、梨花がちゅぽんと乳首を口内から引き抜くとまたすぐに鳴きやんでしまう。その反応が面白く、詩音の乳首がピンク色に上気するまで、くすくすと笑いながら梨花は詩音の胸をいじり回していた。 「よし、次ね! 下よ下、とにかく下!」 さすがに自ら隠語をべらべらと垂れる度胸はない。兎にも角にも、詩音が股の穴に以下略という無視できない可能性を検証するためだ。 梨花はずるずると詩音のジーンズをパンツごと膝まで下げると、うっすらと若葉色の茂みが生えている泉に指を這わせる。 「んぅっ!」 「ふふふ、やっぱり啼いたわね。となるとやはりここに隠していたわけね」 くっくっく、と悪の女幹部のような口調でつぶやくと、梨花はぴっちりと閉じている詩音の秘部を観察する。穴としては尿道、ヴァギナ、アナルの三つだが、さすがに尿道に鍵を隠すのは無理だろうということで外すことにした。 とまれ、穴の中に隠してあるなら直接手で確かめるべきだろう。何のかんのと回りくどく調べるより、そうした方が遥かに手っ取り早い。そういうことだ、じゃあ入れようか。 決断は早かった。 梨花は、右手の人差し指と中指をぴんと立たせると、ぺろり、と丹念に舐めあげて唾液で湿らせてから、 「……私は鬼を食う者だから(性的な意味で」 勢いよく、詩音の下の穴に二本の指を突っ込んだ。 「うぐぅぅ! んふ、はぅ……」 下半身への衝撃はやはり凄まじいものがあったのか、詩音は大きく声をあげる。 しかし、そんなことはお構いなしに梨花の指は詩音の秘所をぐにぐにと犯す。 指をグラインドさせるたびにぬちゃぬちゃと奏でられる卑猥な音が、詩音の声を余計に妖艶にしていた。 「んぅ、は、ふ、あっ、ああっ、あっ」 「むう、おかしいわね。ここかー? それともあそこなのかー?」 指を挿入し、さらに詩音の恥丘を揉みしだきながら、梨花はノリノリで詩音に言葉責めをする。聞いていないであろうことはわかってはいるが、これもまた気分の問題だ。 しかし、ここにもないとなると後はひとつしかない。 ぬちゃぬちゃと挿入した指を止めることはせず、梨花は詩音の足を前に倒す。すると、自然と詩音の股が全開で見えた。 ビバ消去法。 うふふふふふ、とアヤしい笑みを漏らしながら、もう一方の指をアナルに、そして口をぷっくりとした陰核に近づける。 「シンメトリカルドッキングー!」 下ネタ解禁。 じゅぷ、かりっ。 「くぅ――あぁぁッ……! いぃ、くぁ……!」 新たな方向から突如爆発した快感に、詩音は意識を真っ白にし、びくびくと身を仰け反らして絶頂に震えた。 つーか起きてんじゃねーのかこいつ、という指摘をする者は、幸か不幸か梨花を含めてこの場には存在しない。 そんな事は露知らず、梨花はしばらく詩音の膣にくちゅくちゅと指を出し入れして思う存分楽しんだ後、ふう、と身を起こした。 ごちそうさまでした、と詩音に向かって手を合わせると、ふむう、と腕を組む。 (しかし詩音が身に着けているわけじゃないとなると、どこなのかしら) 絞りこむにしても、精々園崎家の中ということくらいしかわからない。 これはちょっと探すのに時間がかかりそうね、と梨花はため息をつくと、とりあえず手近な居間から取り掛かろうと立ち上がった。 そしてずるべたーん!とすっ転ぶ。 受身すらとれずに顔面を強打し、痛そうに鼻を押さえながら、何なのよもう、と梨花は険のある目で足元を見やり…… そしてそのまま、さあっ、と顔色を蒼白にする―― 自分の足が、ぴんと伸ばしたまま投げ出されている。そこまではいいのだが、足先に、なにか、白い、ものが。 それは、こちらの足をがっちりとホールドしていた。 また、それは詩音の肩先から伸びていた。 とどのつまりは。 梨花の足を、詩音が握っていた。 「お、おおおおお起きていたのですか、詩ぃ」 「ええ。きっちりくっきりきっかりはっきり起きてましたよ、梨花ちゃま」 冷や汗を滝のように流しながらも、詩音に口を開く梨花。とりあえず敵意はなさそうなのでほっと息をつく。 が、それもすぐに打ち破られた。 「ねえ梨花ちゃま」 「みぃ?」 「さっき、いろいろと私の身体を弄繰り回してくれたみたいですねぇ」 ぎくり、と身を震わせる。加えて情欲に濡れた詩音の瞳が、梨花の不安を現在進行形で膨らませていた。 「え、えーと」 「ですから」 一息。 「私もお返しに弄繰り回しちゃっても、構いませんよね……?」 思わず呼吸が停止しそうな台詞に、梨花は硬直した。しかし、同時にずるずると引っ張られていく己の足に身も凍るほどの戦慄が走る。 「み、みぃぃぃぃーー!」 叫びながら、慌てて手近な柱につかまる。梨花と詩音の膂力差を考えると捕まることすらできなくてもおかしくはなかったが、未だ足のロープが解けていないのと絶頂の直後で身体に満足に力が入らないのとで、梨花と詩音の間に拮抗が生まれつつあった。 ぐいぐいと足から胴、胴から腕へと伝わる力に身震いしながらも、柱に絡めた両腕に力を込める。詩音の根が尽きるまで自分の力が持つともあまり思えなかったが、それでも抵抗はしなければならない。 しかし、それも長くは続かなかった。 「みぃっ!」 業を煮やしたのか、梨花の足の裏をちろりと舐めあげる詩音。 思わず手を離してしまい、あっと気づいたときにはすでに柱はこちらの腕の射程外にあった。 「みぃぃぃーー!!」 かりかりと床に爪を立てるが、その程度で何とかなるはずもなく。 程なくして、梨花はうつぶせのまま詩音にすっぽり抱きかかえられる格好となった。 「んん~、やっぱり可愛いですね梨花ちゃまは。髪はつやつやですし肌はすべすべですし、ああ素晴らしき哉幼女補正!」 きゃー、と黄色い声を上げながら、すりすりとこちらの髪やら顔やらを撫で回す詩音を、梨花はどこか諦めたように眺めていた。 とは言え、抵抗らしい抵抗もできないし、詩音の手つきはそれなりに優しくて心地よいのでとりあえず何もしないでおく。やはりなでなでされなれている者は違うということか。 恐るべしにーにー。 (さすがね、悟史) 頬に一筋の汗を垂らしながらも、不敵に笑って、梨花。 (んっ、やっぱり、沙都子ゲットの道程での最大の障害は、くンっ、あなただけか……って) 「……って、どこ触ってるのですか、詩ぃ!」 いつの間にかワンピースの隙間から腕を突っ込んでぴこぴことこちらの乳房を弾いていた(揉むとは言えないのが悲しい)詩音に、慌てて叫ぶ。 「んー? だって言ったじゃないですか、梨花ちゃま」 くすり、と笑みを吐息に変えて零すと、詩音は覆いかぶさったまま、こちらの首筋をぺろりと舐めあげた。 「ひゃう!?」 「――弄り回してあげる、って」 言葉と同時に、乳首をきゅうっ、とつねられ、梨花は仰け反って嬌声を上げる。 「ふふっ……可愛い」 仰け反った拍子にこちらに近づいてきた梨花の頭に首を巡らせ、はむ、と梨花の耳を甘噛みした。 梨花は首を振って逃れようとするが、その動きもどこか弱々しい。 「はむ……ん……ちゅ。ほら、こんなに濡れてます。私が押し倒さなかったら、どうせ後で自分でヤッていたんでしょう?」 ちっちゃくても思春期ですもんねぇ、と淫蕩な笑みを漏らす詩音に、 「あっ……ふ……んんっ。ち、ちが――」 「ふーん。じゃ、確かめてみます?」 「……へ?」 何を、と聞き返す間もなく、詩音はするりと体位を変えると、梨花の下着をするすると剥ぎ取った。足首を縛られているというのに、驚異的な動作のなめらかさである。FPSに直すと85は優に出ていそうなぐらいの快適さだ。 「さてさて、ご開帳~☆」 そのまま、かぱちょと梨花の膝を掴んで股をM字に開く。梨花はと言えば、抵抗を諦めたのかぐったりと脱力していた。 ふんふんと当たる詩音の吐息をもどかしげに感じつつ、スカート越しに詩音の頭をぎろりと睨む。 ええい、もうどうにでもなれだっ。 詩音はといえば、うわー、と感嘆の言葉を漏らすと、 「ふむふむ、梨花ちゃま"も"生えてないんですねー。沙都子とおんなじ」 さわさわとこちらの恥丘を撫でる詩音に、恥ずかしさのあまり梨花はぷい、とうつむき―― 「……って待ちなさい! あんた沙都子に何やったのよ!」 思わず猫かぶりも忘れて、がばと身を起こす。 「何したって言われましても……ナニに決まってるでしょ?」 「きぃぃぃぃっ、この泥棒猫っ! やっぱりでか乳にはロクなのがいないわねっ! もう怒ったわ、あんたみたいなサカッた雌猫なんかこの私にオとされてしまえー!」 「ふっふっふ、上等ですよ梨花ちゃま! 梨花ちゃまのブラックリストにお姉は入ってるのかとかいうツッコミは華麗にスルーしつつ、私は悟史くんと沙都子とお姉さえ手に入れば他は何も要らないんですがそれはそれとして梨花ちゃまも頂いておきましょう!」 ふーっ! と毛を逆立てて威嚇する梨花に、するり、とこれまたあっさりと足首のロープを外して笑みを浮かべる詩音。 ツッコミ禁止。 「百年かけて仕入れたエロ知識なめんなー! かかって来なさいグギャ女!」 「言ってくれるじゃないのっ! イき倒されてぇかぁぁぁぁっ! ぐげげげげげげげ!」 「ん……む。はぁ……ちゅ」 「く……んんっ。ぺろ……ちゅぷ」 ぴちゃぴちゃと淫猥な音を響かせて、二人の少女が絡み合う。お互いの髪が動く度に舞い踊り、まるでのたくる蛇の群れの様だ。 詩音の上半身に被さった梨花が、詩音の乳首を吸い上げる。むにむにと手の中で暴れる乳房をしっかりと握り締めて、すりすりと乳輪を擦りあげた。 梨花の胸の突起を、詩音がついばむ。そのまま唇と歯でコリコリと転がし、もう一方の乳頭をかりかりと爪で引っかいた。 (……んっ。さすがに、はんっ、ヤバいわね。手馴れてそうだとは思ったけど、まさか、んんっ。これほど、とは) (……くっ。こ、子供だと思って、甘く、はんっ、見ちゃいました、ね。ていうか、くンッ、お姉より数段巧いじゃないですか、この子っ) 内心で焦りを覚えながらも、互いを責める手は止まらない。 頭に靄がかかったままさらに肉欲に溺れていき、理性が磨り減っていく。回れば回るほどに堕ちていく、正に快楽地獄だ。 やがてお互いの胸だけでは満足できなくなったのか、二人は体位を変えると、お互いの股間に顔を埋めた。 詩音が、梨花の秘所を舌で撫でる。秘裂をちろちろとねぶり回し、奥まで舌を突き入れる。 梨花が、詩音の淫核を口に含む。赤子のように、一心にちゅうちゅうと吸いたてる。 (ええと……なんだっけ。私、何をしにここへ来たんだっけ) なんだろう。なにか大切なことを忘れてるような。 ぼーっと半ば放心したまま、梨花は詩音が自分のヴァギナを股間にあてがうのを、他人事のように見ていた。 ――くちゅっ。 「「は、あああああああああっ!!」」 お互いの接合部から爆発した快感に、一瞬ならず意識が飛んだ。 はあはあと肩で息をつきながらも、にちゅにちゅとお互いの動きに合わせて形を変える秘裂に、確信を込めて直感する。 (*1) お互いに、それが自らにどれだけの影響を及ぼすか、今の絶頂だけで容易に想像がつく。これ以上は、踏み込んではならない。 だが、しかし。 「はっ、あっあっあっあっ、ああっ!!」 「んんっ、んっんふ、んううううううっ!!」 腰が、身体が、止まらない。お互いに次なる快楽を求めて腰をくねらせ、新たに爆発する甘い感覚に身悶えする。 蜜に惹かれる虫のようだ。皮膚の下でぞわぞわと蠢き、ぞくりと寒気を伴った戦慄と、とろけるほど熱い恍惚とをもたらしてくる。 と、その時、二人の淫核がこりっ、とお互いを弾きあった。 「「あ、ああああああああああああっ!!!」」 落下感にも、浮遊感にも似た絶頂の余韻を味わいながら、梨花の意識はゆっくりと黒く塗りつぶされていった。 ……結局、梨花が当初の目的を思い出したのは、翌朝になってからだった。
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鷹野×富竹。 軽い拘束+滅菌前提世界+馬。 すがるものが欲しかった。 誰かの肌に触れて、冷え切った心を温めて欲しかった。 「た、鷹野さん?」 「なあに?」 診療所での会議の後、暗くて危ないからと理由をつけてジロウさんを興宮まで送った。 「な、なにって…、あの、当たって。」 彼が今回泊まっている部屋は以前よりも安っぽい感じだった。 少しでも予算を節約しようという、涙ぐましい妥協の結果だろうか? 研究は今年で終わるのに。私が、終わらせるのに。 「当たってる、ってなにが?」 向かい合わせに抱きついて、乳房を擦りつけるように体を動かす。 ああ、ジロウさんの体はとても温かい。 「こ、こういう冗談は駄目だよ。僕だからよかったけど、他の男だったら…!」 うるさい口は黙らせる。唇で塞いで黙らせる。 さすがに開いて受け入れてはくれなかった。唇を甘噛みして、舌で輪郭をなぞる。 「…ジロウさん? 息はしてもいいのよ?」 言われたから、というわけではないのだろうけど、唇を解放してあげるとせっぱ詰まった 呼吸をしていた。 「冗談なんかじゃないわ。大丈夫、村の人は皆、私たちはこういう関係だって思ってるから。」 「それはそうだけど。実際には僕たちは、そういう関係じゃない。」 「じゃあ、今からそういう関係になればいいじゃない。」 体を少しずらして、ジロウさんの足の間に太ももを割り込ませる。固い感触。 「ジロウさんの体は、私が欲しいって言ってるわよ?」 太ももを動かして刺激すると、布越しにもそれを分かるほど彼の分身は硬度を増した。 「ジロウさんの心は、私が欲しくないの?」 「そんなこと、ない、よ。……でも、どうして急に。」 「急に欲しくなったの。それと、ご褒美。」 「ごほうび?」 来週、私のために*んでくれるから、そのご褒美。 「頑張って予算、とってきてくれたから。」 「いや、結局は削られてるし…鷹野さんはこんなことしなくてもいいんだよ。」 「……私とするのは、そんなに嫌?」 体を引く。 どちらかといえば気温は高い夜なのに、彼から離れたとたんに寒いと感じた。 「じゃあいいわ。狗の誰かに慰めてもらうから。」 この寒さを紛らわせてくれるのなら、相手は人食い鬼だって構わなかった。 「鷹野さん!」 部屋を出て行こうとすると、強く腕を引っ張られた。 「……東京で、何があったんだい?」 「…秘密よ。抱くなら、黙って抱いて。抱かないなら、帰して。」 ジロウさんは何も言わずに私を抱きしめてくれた。苦しいぐらいにきつく。 「鷹野さん……鷹野さん…鷹野さん、鷹野さん!」 「…美代、よ?」 「みよ、さん。」 ぎこちなく呼ぶ名前は「三四」なのか「美代」なのかは分からない。 どちらでもいい。今この場にいる私は「ジロウさんのみよ」には違いないのだから。 リボンを引っ張ろうとする手を押しとどめる。 「ほどけないわ。これ、ボタンなの。」 スナップ式のそれを外して見せると、ジロウさんは少し恥ずかしそうにしていた。 「シャワー、借りるわね。」 ▼ タオルを体に巻き付けたて浴室から戻る。 ベッドに座っていたジロウさんは一瞬こちらを見て、あわてて顔を伏せた。 「あ、じゃあ僕も。」 立ち上がろうとするの彼に抱きついて押し倒す。 「いいわよ、そのままで。」 あまり猶予を与えたくない。浴室で考え直しをして、やっぱり中止、なんて嫌だ。 …変な私。断られたら、宣言したように別の男のところに行けばいいだけなのに。 他の男よりもジロウさんがいいと感じるのは、彼に恋をしているということだろうか? 違う、と思う。 私は恋をしたことはないけれど、愛がどんなものなのかは知っている。 それはとても尊い物だ。 相手の為になら、人生をまるごと投げ出してもかまわないと思えるほどのものだ。 私はどんな状況に陥っても祖父を*したりはしなかっただろう。 だけどジロウさんは*す。それがずっと昔から決まっていたことのように。 …だから、私はきっとジロウさんのことを好きじゃない。 体はお湯で温まっているのに、触れるとやっぱり、ジロウさんは温かい。 くっついていると気持ちがいい。 「鷹…みよさんは、どうして欲しい?」 「キス。」 ねだると即座に与えられた。 「ん…。」 触れて、甘噛みされて、舐められて。…ああ、私がしたのをそっくり返してくれてるのね。 積極的に舌を差し入れる。彼は一瞬とまどったようだったけど、すぐに応えてくれた。 「んんっ、くちゅ、ふぁ、ん…。」 十分に堪能してから口を離した。 ……唇にジロウさんの視線を感じる。 「まだしたい?」 上目遣いで様子をうかがいながら、挑発するように、指先で唇をなでてみせた。 「えっと…みよさんがいいなら。」 「くすくす。」 ジロウさんは犬に似ている。躾の行き届いた、大人しい大型犬。 主人さえ噛み殺しそうな雰囲気を持つ狗たちに囲まれていると、ジロウさんと過ごす 時間は唯一リラックスしていられたときだったのかもしれない。 …ああ、二人の思い出は、もう過去形なのね。 「ちゅ、ぴちゃ…。」 部屋が狭いせいか、唾液のたてる音が淫猥に響く。 ベッドの上を探り、大人しく伏せをしている手を探り当てた。捕まえて、私の胸へ誘導する。 うっすらと目を開いてみた。 ジロウさんは目を固く閉じていて、緊張している表情だ。 胸に当てた彼の手は、指先一つ動かない。…だめなら、触らせたりしないのに。 ジロウさんの手を乳房に当てた上から揉んで、彼の手のひらに感触を伝える。 彼は、綿毛のタンポポに触れるように、遠慮がちに手を動かし始めた。 可愛い。 男性に対してそんな感情を抱いたのは初めてだった。 私のおなかの下で自己主張している彼まで愛しく思える。 すっかりお留守になっていた口から顔を離す。 「タオル、外して。」 「うん。」 直に触れる段階になると、彼はますます気弱で、なんだか焦らされているみたいだった。 「ジロウさん、そんなんじゃくすぐったいわ。もっと強くお願い。」 「ご、ごめん。…これで大丈夫?」 「ん…もっと強くしても平気。」 ジロウさんのシャツをたくし上げる。 ちゃりちゃりというドッグタグの音が、彼と私の任務を思い出させた。 …忘れよう、今だけは。 「ジロウさんのおなか、ぷにぷにね。」 なで回す。うめき声が返ってきた。 「…こんなことになるなら、減量しとくんだったよ。」 「適正範囲内だから、医者としてはおすすめしないわね。下手に減らすと体力も落ちるし。」 ベルトを外し、ジッパーを下ろす。下着の中に手を差し入れて…。 「…みよさん?」 ………。 オーケー、クールになるのよ鷹野三四。 「脱がせるから、腰、上げてくれる?」 「あ、うん。」 ………。 正直なところ、私は周囲が思っているほど男性経験が豊富なわけではない。 なので、平均的な男性サイズというものは明言できない。 だが、これは、あまりにも。 (これはなに? こんなの想定外よ! ジロウさんの前世は馬? 馬なのねっ?) 「落ち着くのよ、ジロウさん。」 「え?」 「少し確認したいことがあるんだけど、いいかしら?」 「いい、けど…。」 ジロウさんは不安そうにしている。大丈夫、私も不安よ。 …っていうか、こんなの入るの? 「ジロウさんは、体力や持久力に自信があるほうかしら?」 「あ、ああ。東京では毎日5キロは走ってるし。」 照れたように笑うジロウさん。 「生徒からは、機関車なんてあだ名されてるよ。」 世 界 ガ 反 転 ス ル 。 駄目。駄目駄目駄目駄目! このままいったら、明日は絶対、腰が立たない。 終末作戦に向けて忙しいっていうのに、一日つぶすなんてできない! 考えるのよ、考えなさい、鷹野三四! 「…あの、ジロウさんには言ってなかったけど、私、じつはSなの。」 とりあえず拘束プレイに持ち込めば勝算はある。 「あ、それは知ってた。」 「なんで!」 無駄にブラフはってるけど、私は全くノーマルよ? どうして簡単に納得するのよ! 「な、なんでって言われても…。」 い、いや、これはむしろ好都合。…心外だけど。 「…まあ、いいわ。縛らせてもらってもいいかしら?」 彼は素直に両手を差し出した。 当然ながら、一般宿泊施設のベッドに拘束具などついているはずがない。 タオルとベルトで手首を縛ったけど、頼りない印象はぬぐいきれなかった。 …なんだか、ごそごそしてたらゆるんで外れてしまいそう。 「診療所のベッドなら、しっかりした手錠がついてるんだけど…。」 地下室には、L5患者に対応できるパーフェクトな物がある。 「えっと…そ、それは、本格的だね。」 私の趣味だと思って合わせてくれようとしているのか、ジロウさんは前向きだった。 「くすくす。そんなに恐がらなくても、痛くはしないわよ?」 ジロウさんの顔の上に胸がくるように覆い被さる。 「口でして。…そう、そんな風に。」 舌と唇とでむにむにと刺激される。歯が当たらないように気遣ってくれているあたり、 彼にとって私は壊れ物らしい。 頭を抱くように腕を回して、ジロウさんの髪の毛に指を絡めた。 腰を浮かせて、開いている方の手を私自身に沿わせる。 「んっ…あ。」 思ったよりも濡れていたそこを指でかき回す。 ぐちゅぐちゅといういやらしい音に、ジロウさんがとまどった目で私を見上げた。 「…みよさん? 今、自分で…?」 「あら、言葉責め?」 「そ、そんなつもりじゃないよ。」 情けない顔が可愛くて、私は彼の額にキスを落とした。 「ただ、これ、解いてくれたらなって…。」 「駄目。」 即答する。 「みよさーん。」 「くすくす。」 エサの入ったお皿の前でお預けをさせられている犬みたい。 顔中にキスを落とした。 「解くのは駄目だけど、私だけ気持ちいいのも不公平よね。」 四つんばいで後ずさりして、私をジロウさんに押し当てる。 「うっ。」 「ん…。」 腰を上下させて、彼の側面を私でぬるぬるにする。 「…ジロウさんの熱い。」 「君のせいだよ。」 「光栄ね。」 腰を離すと、彼は名残惜しそうな声を上げた。 「待ってて、バッグに入れてあるの。」 化粧ポーチに入れてあったそれを手に、ベッドに戻る。 (ゴム製だから、多少は伸びると思うけど…) 開封し、ジロウさんの先端にあてがう。 記憶を頼りに……下まで引っぱって被せて…。 「ジロウさん? 大丈夫?」 「……あ? う、うん。大丈夫だよ、ちょっときついけど…。」 口ではそう言っていたが、眼鏡の奥で彼の目はこう言っていた。 『そういうプレイなんだね? 僕、頑張るよ』 (ち、違うのーーー!!) そういうプレイじゃないから! 頑張らなくていいから! 「ふー……。」 ジロウさんから外し、それはゴミ箱に投げ捨てた。 「みよさん?」 「あー…思ったより痛そうだから、やめておくわ。」 どうして避妊具にあんなに豊富なサイズ展開があるのかを、初めて理解した。 LとかLLって、見栄やネタで買うものじゃなくて実用品だったのね…。 私はジロウさんの上にまたがって、手で角度を修正しながら腰を落とした。 「駄目だ!」 予想もしなかった激しい制止の声がかかる。 「…どうしたの? 私もあなたも予防接種済みだから、感染の心配はないわよ?」 半分は嘘で、半分は本当。 予防注射は偽物だった。だけど、既に空気感染したジロウさんと、研究過程で感染済みの 私との間では、もう感染は起こらない。 「そうじゃなくて、中に出してしまったら…。」 ああ。 「大丈夫、今日は安全日。…動かないでね。」 ゆっくりと腰を沈めていく。 途中までしか入らないのではないかと危惧したが、なんとか根本まで受け入れることができた。 「…みよさんの中、すごく狭い。」 「普通よ。規格外はジロウさんの方。」 円を描くように小さく腰を回してなじませる。 と、軽く突き上げられた。 「ひゃっ…ジロウさん?」 にらみつける。 「動かないで、って言ったのに…。」 「ご、ごめん。わざとじゃないんだ。」 「…いいわ、信じてあげる。」 ジロウさんの胸に手をついて、体を上下に動かし始めた。 「ん、はぁ、私の中、ジロウさんでいっぱい。」 「みよさん…っ。」 私の下で、ジロウさんが身じろぎする程度のささやかさで腰を動かしていた。 それはたぶん本能的なものだったから、責めないでおこう。 「みよさん…手、解いて。」 「…駄目、んっ。」 「くっ……君のこと、抱きしめたい。」 「……。」 それはとても魅惑的な申し出だった。 ジロウさんを受け入れながら、その温かな腕に抱かれるのは、とても気持ちいいだろう。 「……駄目。」 締め付けて、搾り取るように腰を引き上げた。 私の中でジロウさんがどくりと爆ぜる。 「う…あ……。」 固さが失われないうちに、再び根本まで飲み込む。 「は、ふぅ。……良かった? 今の。」 うっすらと汗の浮いた額をなでて、そのまま指で髪をすいた。 「ん…。……分かってるんだろ? 聞かないでくれよ。」 少しふてくされた様子で答えた。 「くすくす。ジロウさんの口から聞いてみたかったの。」 私の中のジロウさんは力が抜けてすっかり大人しくなっていた。 深くつながったまま、体内のジロウさんを締め付ける。 「っ! ……みよさん…このまま、続ける気かい?」 「それは、ジロウさん次第ね。」 体は動かさずに、ジロウさんを包んでいる場所だけに力を入れる。 「……くすくす。コレは、続けてもいいっていうお返事?」 私の中で、それは存在感を取り戻しつつあった。 「…さあね。」 彼を納めた下腹部をなでる。 「あら? こっちのジロウさんはとっても素直なのに。」 「外してくれたら、僕も素直になるかもしれないよ?」 ジロウさんが拘束された手を振ってアピールした。 「駄目。」 「抱きしめさせては、くれないのかい?」 「……駄目。」 抱きしめられたら流されてしまいそうだから、駄目。 二回目はねっとりと腰を使う。 「ん…。」 快楽に耐えている表情は苦痛に耐えているようにも見えて、私は少し気が引けた。 「出したかったら、我慢しなくていいのよ?」 首筋に顔を埋め、頸動脈のラインを舐め上げる。 シャツの下に手を入れて乳首を探す。 「無理はよくないわ。」 耳元にささやきかける。 「別に、無理なんて、してないさ…。」 「…意地っ張り。」 拒まれるのではないかと思いながら唇にキスする。ジロウさんに舌ごと食べられた。 「んっ? あ…。」 正直それは不意打ちで、少しだけ…。 「…良かった? 今の。」 からかうように言われて、ほほが熱くなった。 「う……ジ、ジロウさんのくせに生意気よ。」 思わずムキになってしまう。 そうしたら、ジロウさんは少し笑って、それから泣きそうな目になった。 「君のこと、抱きしめたいのに…。」 ……ジロウさんは本当に生意気だ。 ▼ 行為は私主導で進み、最終的にジロウさんをダウンさせることに成功した。 「お疲れ様。」 ぐったりとした彼の両手を拘束から解放する。 ジロウさんはふらふらと両腕を上げて、私の背中に回した。 「え、ちょっ、重っ…。」 耐えきれずに、ジロウさんの胸の上に落下する。 ジロウさんが苦しそうにうめいた。 「大丈夫?」 そんなに体重はないつもりだけど、勢いがついていたし、彼も疲れてるし…。 「大丈夫。…ずっとこうしたかったんだ。」 ぎゅっと抱きしめられている。 「うん…。」 直に触れる肌が温かい。急にまぶたが重くなる。 「…あの、みよさん。」 「…ん?」 …だめ、明日は野村さんから電話があるかもしれないし、雛見沢に帰らないと…。 「今更なんだけど…安全日って、生理周期が乱れたらずれるんじゃなかったっけ?」 「大丈夫。前から不順だったから、ピル飲んでるの。」 「そうなんだ…。」 なんだかがっかりしたような声だった。 「残念そうね、孕ませたかった?」 「…うん。」 「くすくす。責任取らせるわよ?」 「とりたい。」 「……え?」 顔を上げようとしたけど、ジロウさんはますます強く抱きしめてきて、身動きがとれない。 「君がいて、僕がいて。富竹みよでも鷹野ジロウでも、そこが東京でも雛見沢でも、 生まれるのが息子でも娘でも、どんな未来でも僕は幸せになれる。君も幸せにしてみせる。」 「……嬉しい、わ。でも。」 声が詰まった。 「私たちに未来はないの。ごめんなさい。」 涙がこぼれる。壊れたように涙が止まらない。 ぽたぽた落ちて、ジロウさんの胸を濡らしていく。 「み…鷹野さん、鷹野さんは泣かなくていいよ。ごめん、僕が悪い。」 「いいえ、っく、ジロウさんは、何も悪くない。好きよ? ジロウさんのこと好き。」 嘘つき。*すくせに。 ……。 殺したくない! 頭の中で、全力で可能性を探す。 富竹二尉を生き残せることができないか、脳が焼き切れそうな切実さで思考する。 ……無理だ。 鷹野三佐と富竹二尉の死亡は決定している。 滅菌作戦が実行されたあと、おそらく私は殺されるだろう。自分の命も守れない私が、 ジロウさんの命を守ることなんてできない。 唯一の抜け道は、終末作戦を中止することだけだ。 …それはできない。 おじいちゃんの研究をゼロに戻してしまった私は、せめてこの手で雛見沢を滅ぼして 症候群を永遠の存在に昇格させなければならない。償わなければならない。 「鷹野さん、泣かないで。」 ジロウさんが途方に暮れた声で、ごめん、と繰り返す。 「違うの、違うのよ。ジロウさんは、何も…。」 ゆるんだ腕から抜け出して、上体を起こした。 ジロウさんの温かい首に両手を添える。 彼の未来は、5年目の祟りの生贄として私に殺されるか、雛見沢を裏切って私と一緒に 暗殺されるか、そのどちらかしかない。 誰かに殺させるくらいなら、私は…。 「…ごめんなさい。私はたぶん、あなたのことを愛してないの。」 そうやって傷つけた私を、彼はそれでも抱きしめてくれた。 彼の腕は変わらず優しく温かで、私は子供のように激しく泣きじゃくった。 「鷹野さんは悪くない、悪くないから。」 この期に及んで、彼の言葉に幸福を見いだしている。 悪くないと言ってくれることに、苦しくなるほどの安らぎを感じている。 彼が許してくれているのは、私が彼を愛さなかったことだ。 私が彼を殺すことじゃない。 真実を知れば、いくらジロウさんだって許してはくれないだろう。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。」 誰にも届かない謝罪を繰り返す。 私は誰からも許されない。 …6月19日が永遠に来なければいい。 生きていても死んでいても、綿流しの夜に私の世界は終わるのだ。 <終>
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